食糧問題解決なるか?中国が2.2メートルに成長する「巨大米」の栽培に成功
日本では少子高齢化が問題となっており、国立社会保障・人口問題研究所の発表によると2053年には人口が1億人を割ってしまうという。
しかし、世界的に見れば、人口は増え続けており、近い未来に食料が不足する食糧問題が発生すると言われている。そんな食糧問題を解決するかもしれない、作物が中国で誕生した。
その作物は日本でも主食として食べられているコメだ。
高さ2.2メートルの巨大な米
そのコメを開発したのは中国の亜熱帯農業研究所。湖南省、長沙市にある実験農場にて栽培された。
研究者によるとその巨大なコメは、最大で稲の先端までの高さが2.2メートル、平均でも1.8メートルあるという。通常の品種の稲が1メートルほどなので、その倍ほどの高さがあることになる。
この巨大米は、ただ単に稲のサイズが大きいだけではない。収穫量の面で優れているのだ。
通常一本の稲から100~200粒のモミが実るのに対して、巨大米は500粒以上のモミを収穫することが出来たという。そのため、同じ面積の水田でこの巨大米を育てると通常よりも収穫量が50%上るそう。
将来的な食糧問題はもちろんだが、中国ではコメ農家不足がすでに問題となっており、この巨大米が普及すればその問題も解決出来るかもしれない。と研究者は語る。
巨大米の開発には10年という長い年月を費やしたというが、果たして味は美味しいのだろうか。米の味にうるさい日本人の舌にも通用するものであったなら、同じくコメ農家の高齢化が問題となっている日本でも普及するかもしれない。
via:people.com.cn(中国語)、dailymail.co.uk(英語)