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チーズから電気をつくるチーズ発電所がフランスで稼働開始! ホエーを再利用!

   

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フランスでチーズから電気を生成する チーズ発電所が稼働開始!

フランスで新たな発電所が建設された。

近年ヨーロッパでは、従来の化石燃料を使用する発電方法から、太陽光や風力などのクリーンな発電への切り替えが日本以上に進んでいるのだが、今回フランスに建設された発電所は意外なものを使用して発電している。それは、なんとチーズ。

フランスで稼働を開始したチーズ発電所

その発電所は、フランスのサヴォワ県アルベールヴィルで今年の10月より稼働を開始した。

フランスでチーズから電気を生成する チーズ発電所が稼働開始!

チーズ発電が開始されたアルベールヴィル

電力を生成する原料となるのは、チーズを作る際に副産物として発生する「ホエー(ホエイ)」。ホエーは近年、脂肪分が少ないにもかかわらずタンパク質やカルシウムが多量に含まれていることから、健康食品として注目されているものではあるが、現状その多くが廃棄処分をされている。

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そんなホエーから電気を生成する取り組みがエネルギー会社EDFによっておこなわれたのである。

フランスでチーズから電気を生成する チーズ発電所が稼働開始!

チーズを作る際に発生するホエーからバイオガスを生成し、そのガスで発電をおこなう

まずホエーをメタンガスを主成分とするバイオガスに変換。そしてそのバイオガスを燃料として電気を発電しているというのだ。

この10月にオープンしたチーズ発電所について設計者であるフランソワ・デッカー(François Decker)は、フランスの新聞社ル・パリジャン紙の取材に対し「チーズ発電所は年間280万キロワットの電力を供給しています。これは1500人が暮らすコミュニティに十分な電力です。」と語っている。

おそらく発電コストは従来の方式に比べれば高いものになってしまうのだろうが、日本でも2016年からは電力の自由化が開始される。電気代が高くても環境に配慮した電気を使いたいというユーザーが増えれば、日本でも酪農業が盛んな北海道などでチーズ発電がおこなわれる日がくるかもしれない。

 

via:The Telegraph(英語)

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