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動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

   

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動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

21世紀の現代にも、世界中には近代文明を受け入れずに、独自の文化の中で生活を送る部族が数多く存在している。

しかし、植民地時代や森林伐採などにより、繁栄期に比べるとその数は激減しており、近いうちに多くの部族が消滅するというデータもある。今回紹介するのは、ブラジルアマゾンで消滅の危機に瀕している部族の一つアワ族を紹介する。

彼らは、自然とともに生きており、動物を家族の一員として一緒に暮らしている。

動画:『Awa Amazon tribe reflect on being so at one with nature』

ブラジル、アマゾンの密林に住むアワ族

ブラジルのアマゾンには現在も数多くの少数部族が存在しているが、その中でも動物を愛する部族として知られているのが、アワ族(the Awa Amazon tribe)だ。

これから紹介する写真は、写真家のドメニコ・プリエセ(Domenico Pugliese)が現地に赴いて、彼らとともに生活しながら撮影した写真である。

ドメニコがアワ族の元を初めて訪れたのは2009年のことだという。ドメニコによると「彼らは、我々が乗るモーターボートの音を聞いて川岸にやってきました。その時のことは、まるで別世界のことのようで、うまく説明することはできません。」

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

「まず、彼らには世界という概念がありません。また家族を持たない独身の人間は彼らにとっては信じられない存在なのです。」「彼らは、自然の一つであり、全てのものを愛しているのです。」

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を家族の一員として育てるアワ族

「アワ族は狩猟生活によって食料を得ています。イノシシやサル、大きなネズミ、ワニなどです。」

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「しかし狩りの際に、生まれたばかりの幼い動物が手に入った場合、彼らは決してそれを食べません。自分の家族の一員として迎え入れるのです。」「そのため、ほとんどの家族が何らかのペットを飼っています。こうした動物たちは、自分の子どもたちと同じように母乳を与えて育てるのです。そして、育てられた動物たちは、高い木から果実を採ったり、木の実の殻を剥ぐ、番犬のような役割をして家族に貢献するのです。」

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

「彼らはまさに自然の一部なのです。」

現在、消滅の危機にあるアワ族

ドメニコの言うように、自然の中で生きる彼らだが、その数は減少傾向にある。

ブラジルにポルトガル人が入植する以前の500年前には、アワ族の人々は数万人いたとされている。しかし、入植者たちが持ち込んだ天然痘や麻疹、インフルエンザなどの病気で多くが亡くなった。また、生き残った人々もゴムやサトウキビ農園で働かせるために、奴隷狩りの対象になってしまったのである。

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

そのため、アワ族たちは生活スタイルの変更を余儀なくされる。それまでの定住する形から遊牧民になることで、奴隷狩りや虐殺から逃げ、なんとか部族が消滅する危機を回避したのである。

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

動物を愛し、そして食べる ブラジルアマゾンの自然に生きるアワ族

しかしながら現在のアワ族の人口は400人ほどしかいない。現在も続く森林伐採などの環境破壊によってじわじわと追い詰められている現状があるのだ。今後100年200年と、アワ族たちは生き残ることができるのだろうか。

 

via:EARTH’S MOST THREATENED TRIBE(英語)

 

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