海外版ゴミ屋敷住民(イギリス) 自己所有の自宅からの立ち退きを迫られる!
日本でもワイドショーなどでたびたび取り上げられるゴミ屋敷。
しかし、海外でもこのゴミ屋敷問題は社会問題となっているようで、このたびイギリスに住むゴミ屋敷の住民は、自己所有の自宅にもかかわらず強制退去を迫られているという。
屋敷内のゴミは俳優のサインから空き箱まで様々
そのゴミ屋敷の住人は、イギリス・チェシャー州ノースウィッチに住むメイ・アップルトン(May Appleton)87歳。
彼女は現在3人の息子ブライアン(Brian)61歳、マーク(Mark)51歳、ポール(Paul)49歳と住んでいるのだが、彼女の自宅には、人形や著名人のサイン、写真、食器、本、毛布、シリアルの空き箱まで様々な物があふれている。
この膨大な量に対し、地元のウィーバーヴェイル住宅協会は、彼女がゴミを処分しない場合11月24日までに立ち退きすることを要求しているのだ。住宅協会はこの判断について、ゴミから火災が発生した場合、周辺の住宅にまで被害を及ぼす可能性があるためだとしている。
それに対し、立ち退きを要求されている彼女は「これらの品は私の思い出であり、それらを捨てるということは、私を殺すことと同じです」と語る。
実際、アップルトン家には1930年代の俳優によるサインや貴重な人形など、一般的なコレクション価値が高い品物も含まれているのである。しかし、シリアルの空き箱などゴミととらえられても仕方のないものまで、収集しているのも事実である。
立ち退きを要求する住宅協会も、これまで何度も相談しようとしたが受け入れてもらえなかった
立ち退き要求をおこなった住宅協会のマシュー・コックス(Matthew Cox)は「それは非常に難しく、神経質な問題です。しかし、私たちは周辺住民の安全を確保する法的義務も負っているのです。これほどまでの膨大な量は、火災が発生すれば、急速に周辺住宅への延焼を及ぼしかねません。」
「また、我々住宅協会は数年間にわたり、最善の努力をしてきました。あの住人への支援や援助も訴えましたが、残念ながら受け入れてもらえませんでした。この裁判所命令例による立ち退き勧告は、我々の最終手段なのです。」と語っている。
住宅協会の決断も理解できるが、高齢の女性に自宅からの退去まで命じるのは、少し可哀そうな気持ちもする。
via:dailymail(英語)