洞窟の激流の中に棲む天使! ウォーターフォール・クライミング・ケーブ・フィッシュとは?
2015/04/24
タイの洞窟に天使と呼ばれる魚が棲んでいるという。
その魚は、ウォーターフォール・クライミング・ケーブ・フィッシュ(Waterfall climbing cave fish)※学名は「Cryptotora thamicola」という。
棲んでいるのは、タイのメイラナ洞窟。入り口から500メートルほど進んだ、真っ暗な激流が流れる中に生息している。
その生息域がとても狭く、生息数も限られていることから絶滅危惧種としてレッドリストにも登録されている。
そんな極限状態の中で生息しているため、非常に変わった体の形をしている。
洞窟という、光りの入らない環境であるため、目は退化しており、体の色素もない。
そして、洞窟に流れる激流の中で、岩にしがみつくことが出来るように4枚のヒレが発達して大きくなっている。
この、体が透けたピンクの体色で、大きなヒレが翼のように見えることから、「洞窟の天使」とも呼ばれる。
下記動画では、その激流の洞窟の中で、この魚の撮影に成功した動画がこちら
動画:youtubeより『Eyeless Cave Fish.』
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下記画像は動画のキャプチャ
この、ウォーターフォール・クライミング・ケーブ・フィッシュは、洞窟内の微生物や有機物をエサとしている。
水質など環境に非常に敏感で、繊細な生き物でもある。
この洞窟は、観光客などが訪れるため、人間による悪影響が心配されている。