結合双生児(シャム双生児)のジャナットとマナット、無事に分離手術成功!
インドで、今年8月に誕生した結合双生児の姉妹の分離手術がおこなわれた。
結合双生児とは、体の一部がつながった状態で生まれる双子のことで、シャム双生児とも呼ばれる。日本では下半身がつながった状態で生まれたべトちゃんドクちゃんが有名である。
結合双生児のジャナットとマナット
このたび分離手術がおこなわれた結合双生児の姉妹は、生後3か月のジャナット(Jannat)とマナット(Mannat)。
インド・ハリヤーナー州のアムバーラにある民間病院で2015年8月27日に誕生した。しかし、腹部がつながった結合双生児であったため専門的な病院に移す必要があると判断。医療教育研究大学院大学(以下PGIMER)に移された。
そこでの検査の結果、腹部と胸が結合している臍帯結合体と診断されたのである。
臍帯結合体の場合、肝臓や消化器官などもつながっている場合がよくあるのだが、ジャナットとマナットの場合はつながっていたのは肝臓のみでその他の臓器は別々に存在していたのである。
そのため、手術による分離が可能と判断され、2015年11月23日に分離手術がおこなわれた。
分離手術に無事成功
インドでも有数の医療施設であるPGIMERでも、今回のような分離手術は初めてとのことで、手術には30人のメンバーによるチームが組まれた。
手術時の双子の体重は、二人合わせて9.2ポンド(約4.2キロ)。血管や臓器も非常に細かいため慎重な作業が求められ、手術時間は8時間に及んだ。
その結果、分離手術は無事に成功。ジャナットとマナットはそれぞれが自由な体を手に入れたのである。
双子の父親モハンマド・サリーム(Mohammad Saleem)は 、PGIMERの医療スタッフの献身的な対応を称賛。母親のソニア(Sonia)は「我々は3ヶ月間、娘たちのことをずっと心配していました。神は私たちの祈りに応えてくださいました。」と喜びを語っている。
via:dailymail(英語)