もはや犬! 自分を犬だと思っているキツネ!
犬のように振る舞うキツネを飼っているのは、アメリカのスタンフィールドに住むエマ・シルバ25歳。
このキツネの名前はトッド君。11か月のオスだ。
エマとトッドの出会いは数か月前にさかのぼる。
トッドは元々、野生のキツネではなく。前の飼い主がいた。
しかし、トッドが生後4か月の時に前の飼い主が飼育できなくなり、エマが引き取ったのである。
引き取った当初は、まさにキツネそのものだったという。
しかし、エマが飼っている2匹のラブラドールのスカイとオークリーとともに生活していくうちに、まるで犬のような性格になったのだという。
今では、犬のおもちゃで遊び、犬用のプラスチックの小屋で眠り、リードをつけて散歩ができるようにまでなった。
また、感情を表現するときも、まるで犬のようで、うれしいときには尻尾を盛んに振る。
エマは、スカンクやアライグマ、トカゲ、ヘビなどを飼育する小さな動物園を営んでおり、毎週学校や介護施設などへの訪問活動をしている。
皆がトッドに会うのを楽しみにしているという。
動画:彼女の飼育する動物とともにトッド君とエマが登場する
出典:dailymail(http://www.dailymail.co.uk/news/article-2999145/Fox-rescued-baby-cub-thinks-DOG-goes-walks-lead-wags-tail.html)
この、キツネの犬化だが、人為的にもおこなわれてもいる。
ロシアで1959年から約40年をかけて、人為的に人に懐くキツネ同士を交配させ続けたのである。
40世代ほど、交配をおこなったところ、今回のニュースのようにまるで犬のように尻尾を振り、人間に懐くキツネとなったのである。
この変化は明らかに交配によるもので、その証拠として、そのキツネは生まれた当初から人間に一切の警戒もしないというのである。血液検査でも、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの数値が高く、一方で興奮作用のあるアドレナリンの数値は低いというデータが出た。
また、それだけではなく、身体面でも耳や顔が丸くなるな、毛色に斑点などの模様ができるといった変化まで発生したのである。
オオカミが1万5千年という年月をかけて犬へと変化した、流れと同様のものと考えられる。
近いうちに、キツネがペットとしてメジャーな存在になる日も近いかもしれない。
参考:DAUER(https://edauer.wordpress.com/tag/dmitry-belyaev/)