未来の兵士や消防士はロボット? 人間の道具や車まで運転する「ウォークマン」
二足歩行をするロボットはもう珍しくなくなったが、イタリアの研究者が開発中のロボットは人間の道具を使い、車まで運転することができるという。
研究者らは、生身の人間では危険な消防士や兵士、爆弾処理といった任務を将来的には任せられるようになるとして、開発を進めているのだ。
こちらが動画
動画:dailymailより『Meet Walk-Man, the robot designed to fit in world of humans』
イタリア製のヒューマノイド型ロボット「ウォークマン」
そのロボットは、イタリアの技術研究所とピサ大学が2013年から開発をしている「ウォークマン(Walk-Man)」。ウォークマンは今年の6月にロボットの器用さを競う世界大会DARPAロボットチャレンジにてプロトタイプがお披露目され、現在も開発が進められている。
大きさは高さが6フィート(約183センチ)、重量260ポンド(約118キロ)で、そのサイズは大柄な人間とほとんど変わらない。また指先のパーツも人間の手の形に近い形状となっているため、人間用の道具をそのまま使用することができるという。
開発チームのリーダー、ニコス・シゲラキス(Nikos Tsagarakis)は、「ウォークマンは人間とよく似た形状をしています。そのため人間と同じ方法、同じ道具をして問題解決を図ることができます。」
「また、通常の二足歩行ロボットは下半身を主に使って二足歩行を行いますが、ウォークマンの場合は人間と同じように上半身も一緒に使って歩行、バランスを取ることができるのです。そのためにウォークマンの頭部にステレオビジョンシステムと回転レーザースキャナを搭載し、周囲の環境を詳しく把握する能力を持たせてあるのです」と語っている。
研究者らは、今後人間の指示がなくても自律的に行動できるようにするために、ウォークマンに認知能力を持たせることを目指しているという。
via:dailymail(英語)