ナイトビジョン目薬!? 暗闇でも見えるようになる目薬が開発される!
このたび、アメリカ・カリフォルニア州の研究者によるグループ「バイオハッカーズ(biohackers)」が、目薬のように目にたらせば、暗闇でもモノを見ることができるという、ナイトビジョンを手に入れる目薬を開発した。
研究者の一人ガブリエル・リシナ(Gabriel Licina)による、自分の体をつかった試験実験も既に済んでおり、その効果は実証済みである。
その実験の様子がこちら
この目薬の材料は生理食塩水とインスリン、そしてCE6とよばれる成分。
CE6とは、光の届かない深海に生息している深海魚から発見された成分で、光を増幅させるという特性を持っている。現在はガン治療の研究などにおいて使用されている成分である。
この 「ナイトビジョン目薬」を、それぞれの目に5マイクロリットル(通常の目薬の一滴は30~50マイクロ)を3回おこなう。
すると、この液体が光を増幅させて、暗闇でも見ることができるという仕組みなのだ。
しかし、あまりにも光に対して敏感になってしまうため、明るい場所ではサングラスや光を遮断する黒いコンタクトレンズをつけなくてはならなかったとのこと。
その効果はというと、暗闇でも下記画像のようなイメージで、モノを見ることができたのだ。
暗闇の中、約164フィート(50メートル)先の物体を見ることができ、通常の目の時に正解率33%の暗闇での数字認識テストでは、「ナイトビジョン目薬」により、100%認識できるようになったというのだ。
そして、その持続時間は数時間続くという。
軍事利用など、非常に使い勝手が良い「ナイトビジョン目薬」だが、実は使用している成分のCE6には人体への有毒性が報告されている。
体を張って実験に参加したガブリエルによると、「ナイトビジョン目薬」を使用して20日が経過したが、今のところ体や視力に異常は出ていないとのことだが、今後より多くの試験が必要とのこと
また、同グループはナイトビジョンコンタクトの開発も進めているという。
非常に夢が膨らむ「ナイトビジョン目薬」だが、直接眼球に点眼・吸収をさせるとなると、やはり人体への悪影響や、日中の不自由さなどから、「ナイトビジョンコンタクト」のほうが、実用的には良さそうである。