未来の食品!? 大豆よりも高タンパクで大量生産可能なウキクサ(浮草)!
日本などの先進国は、「少子高齢化」が問題となっており、将来的に人口減少が予想されているが、世界的にみると人口は増大の一途をたどっている。
そこで、今後の問題となっているのが食料問題である。如何に効率よく高栄養素の食品を生産するかが求められるこの課題で、現在注目されている植物がある。
それは、ウキクサ(浮草)。田んぼなどに無数に浮いているあの植物である。
何故ウキクサが、現在注目されているかと言うと、「畑の肉」と呼ばれるほど高タンパクな大豆よりもタンパク質を多く含み、さらに栽培が非常に容易な点があげられる。
まず、栄養素で言うと、大豆がタンパク質を34パーセント含有しているのに対し、ウキクサはなんと45パーセントものタンパク質を含んでいるのである。
これに注目した専門家らは、ウキクサを粉末化させ、大豆から作られるプロテインに代わる、高タンパクパウダーをつくったのである。粉末化されたウキクサには68パーセントものタンパク質が含まれており、さらに食物繊維も多く含んでいるという。充分高タンパク食品として販売できるレベルだが、色が緑色をしており、あまり食欲がわかない見た目をしていることから、現在、小麦粉のように白いパウダーにするよう改良中だという。
そして、ウキクサのもう一つの優れた点が、生産が容易だということ。
専用の農場などは不要で、水の供給がある場所ならどこでも栽培することが出来る。さらにその生育速度が速く、16~32時間もあれば、倍の量に増やすことが出来るのである。
わずかなスペースで、ほとんど手間をかけることなく、毎日大量に収穫可能なのである。
また、食品としてだけではなくバイオ燃料を生成することも可能であり、ウキクサは、エネルギー問題と食料問題の両方を解決させる救世主になるかもしれない。
ミドリムシを粉末化させたユーグレナが一時期日本で話題となったが、田んぼなど至る所で勝手に大量繁殖するほどのウキクサを利用した方が、もっと効率的なのかもしれない。
via:dailymail(英語)