4800万年前のほぼ完全な馬の化石発見！　しかも子宮には胎児が入っている！

ドイツで、4800万年前の馬の化石が発見された。

発見場所は、ドイツのヘッセン州メッセル村近くにあるメッセル採掘場。ここは元々、石炭を掘る採掘場だったのだが、大量の化石が出土したことから1995年にユネスコの世界自然遺産に登録された場所である。

発見された4800万年前の馬の化石は、現代の馬とは大きく姿が異なる。 「ユーロヒップス・メッセレンシズム（Eurohippus messelensism）」と呼ばれる生物で、大きさは中型犬ほどしかない。

そんなユーロヒップスのほぼ完全な状態の化石が発見されたのである。しかもその化石のユーロヒップスは妊娠しており、化石には子宮と胎盤由来の組織と12.5センチほどの胎児が残っていたのである。

研究者のイェンス・フランツェン(Jens Franzen)は「これは哺乳類の子宮の化石としては最古のものである。」「現代の馬とは大きさなどが大きく異なるが、この古代の馬は胎児の位置から現代の馬の妊娠後期の状態と完全に一致している」と語る。

現代の馬は指が一体化してヒヅメとなっているが、祖先であるこのユーロヒップスは前脚に4本、後ろ脚に3本の指があるという。

 

via：dailymail（英語）

 

 - サイエンス 先祖, 化石, 祖先, 馬