同級生の髪まで食べた! ラプンツェル症候群の女の子、胃から1.5mの毛の塊
2015/08/19
以前当サイトで、ラプンツェル症候群と呼ばれる髪の毛を食べずにはいられないインドの少年を紹介した(過去記事:「ラプンツェル症候群ってなに? 4歳の男の子が九死に一生!」)が、またもインドで、ラプンツェル症候群によって命に関わる事態になってしまった女の子があらわれた。
その女の子は15歳のカヴィタ・クマリ(Kavita Kumari)。なんと彼女は、自分の髪の毛だけではなく、クラスメイトの髪の毛まで食べていたというのである。そして大量に食べた髪の毛が、体外に排出されることなく胃に溜まり続け、彼女の体に不調をもたらしたのである。
彼女は、食欲を失い激しい腹痛に襲われるようになった。無理をして食事をとってもすぐに吐き出してしまうありさまで、かろうじて水が飲める状態だったという。
ウッタル・プラデーシュ州にあるシッダールタ総合病院に搬送され、検査の結果、胃から腸にかけて大量の髪の毛が詰まっているのが判明。すぐに摘出手術がおこなわれた。担当したラール・バハードゥル(Lal Bahadur)医師によると、胃に詰まっていた髪の毛は想定以上の量で、全てを摘出するのに2時間以上の時間を要したという。
取り出された髪の毛の塊は、なんと長さが5フィート(約1.5メートル)もある巨大なものだった。
ラプンツェル症候群は、ディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」に登場する主人公ラプンツェルの長い髪から名付けられた症状で、食毛症とも呼ばれる。
思春期の女性に発症しやすく精神疾患であるため、胃に詰まった髪の毛を外科手術で取り除いても、根本的な解決にはならない。今回の少女も体長が完全に回復した後、医師によるカウンセリングがおこなわれる予定だという。
via:mirror(英語)