英国最速の侵略者!? 在来種を食べる!悪名高きハーレークインテントウムシ!
イギリスの在来種のテントウムシ7種が絶滅しかねない状況に陥っているという。
その原因は同種のテントウムシ。
その外来種のテントウムシは「ハーレークインテントウムシ」と呼ばれており、日本を含めアジアに生息するテントウムシで、日本ではナミテントウと呼ばれている。日本では一般的なテントウムシであるが、本来生息していないイギリスでそのハーレークインテントウムシが大問題になっているという。
日本では、テントウムシは農作物につくアブラムシなどの害虫を食べてくれるので益虫とされている。その可愛らしい見た目からも好意的に見られている昆虫だが、ほとんどのテントウムシは肉食性。餌などが不足すると同種のテントウムシを容易に共食いしてしまう。
2004年にイギリス東部のエセックスで発見されたのを皮切りに、現在イギリス全土にまでその生息域を広げた。その拡散のスピードから、英国史上最速の侵略者と言われている。
そのハーレークインテントウムシによる問題は、イギリスに元から生息している在来種のテントウムシを食べてしまうことにある。
7種の在来種テントウムシのうち、2種のテントウムシは生息数が約44%も減少してしまったというデータがある。
また、ハーレークインテントウムシは、色と模様の変化が激しく在来種との見分けが困難である。そのためハーレークインテントウムシだけを駆除することは難しく、現状野放しの状態になってしまっているという。
via:dailymail(英語)