史上初! 吸血リス(フサミミクサビオリス)の映像! 伝説ではシカを食い殺す
2015/10/09
リスというと、木の実を食べる草食の動物のイメージが強いが、肉食とされるリスが世界には存在する。
それは、インドネシアのボルネオ島の密林に生息しているフサミミクサビオリス(Rheithrosciurus macrotis)というリス。地元の伝説ではキョンという小型のシカを食い殺すと言われている吸血リスだ。
その存在は以前から知られていたが、これまでに写真が何枚か撮影された程度で、その実態は謎に包まれていた。
しかし今回研究者グループが赤外線カメラを使用して、フサミミクサビオリスの動く映像の撮影に史上初めて成功したという。
こちらが、その動画
動画:youtubeより『’Vampire squirrel’ captured on camera』
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以下画像は動画のキャプチャ
映像はボルネオ島のグアンパルング国立公園(Gunung Palung National Park)にて撮影されたものである。
大きさは14インチ(約35センチ)とリスにしては大きく、体の大部分を占める尻尾が特徴である。
研究者チームの一員であるミシガン大学の生物学者アンドリュー・マーシャル(Andrew Marshall)によると、「映像を見る限り、吸血リスと呼ばれているフサミミクサビオリスは、落ち葉の中にある食料を探しているように見える。これまでフサミミクサビオリスは地元の伝説に基づき肉食とされていたが、違うかもしれない」と語った。
今回の映像だけでは、フサミミクサビオリスが肉食なのか草食なのか判断しかねるが、草食動物とされるカバが時折、他の動物を捕えて食べていることからも、肉食の可能性は否定できない。真相解明が期待される。
via:dailymail(英語)