互いに協力して集団で行動!最新昆虫ロボットがスゴイ!
2015/07/16
ドイツのエンジニアリング会社フォレスト(Festo)が驚くべきの物を作った。
それはプラスチックと金属でできた昆虫だ。
既に玩具としてのロボット昆虫は存在しているがそんなもの比較にならない。
今回はその、バイオニック・アンツ(BionicANTS)とロボテック・バタフライ(robotic butterflies)を紹介する。
まず、このバイオニック・アンツ(BionicANTS)だ。
このロボットアリにはセンサーやカメラが取り付けられており、それぞれの個体が独立して意思決定をして行動することができる。
さらに、無線ネットワークで他のバイオニック・アンツと交信をして、本物のアリと同じように、協力して行動することも可能なのだという。
つまり、単独行動だけではなくチームとして集団行動をして、一匹の力では対応出来ないような困難な仕事もやってのけるのだ。
動画:dailymailより『Festo BionicANTS mirror the cooperativi behaviour of animals』
大きな物体を動かす際、物体を発見したバイオニック・アンツは、搭載したカメラで物体を認識、他のバイオニック・アンツに交信をして協力を仰ぐのである。
そしてアゴ部分にとりつけられているグリッパーで物体を掴み集団で、それを運び、任務をこなすというのである。
このバイオニック・アンツは3Dプリンターで作られたプラスチックのボディの上に、電子回路を印刷し、セラミックでできた足やグリッパー(アゴ)が取り付けられている。
構造こそ人工的なものだが、もはやアリそのものである。
開発者は、「将来的には人間にかわる労働者になると考えている。実際に、既にamazonの倉庫では、注文が入った商品を15000ものロボットたちが梱包・発送作業をおこなっているのだから」と語っている。
また同社は、ロボテック・バタフライ(robotic butterflies)という本物の蝶と遜色なく、飛行するロボット蝶もつくっている。
動画:dailymailより『Festo’s eMotionButterflies fly without ever colliding 』
この、ロボテック・バタフライは軽量カメラと、センサーによって屋内GPSシステムを構成して他のロボテック・バタフライと通信をおこなう。
それにより、狭い屋内で複数飛行させても、お互いにぶつかることなく自律的に飛行することができる。
こちらもバイオニック・アンツと同じように他の個体と協調して自律的に動くのである。
この開発会社のフォレストは、バイオニック・アンツとロボテック・バタフライとともに、2015年4月からドイツでおこなわれる世界最大級の国際産業技術見本市のハノーバーメッセに参加する予定だ。
間違いなく、大きな注目を集めることだろう。