濡れた犬は何故臭いのか? アメリカ化学学会の化学者が発表!!
2015/12/02
日本でペットして飼育されている犬の数は1000万頭を超える。それだけ犬好きの愛犬家が多いということだが、これからの季節、特に気になってくるのが「犬の臭い問題」。梅雨時期の突然の雨などにより、水に濡れてしまった犬は、乾いていたときとは比べ物にならない異臭を放つことがある。
そんな「濡れた犬は何故臭いのか?」という疑問の答えを、米国化学会の化学者が動画を製作して公開した。
濡れたとき特有の犬の臭いの原因は、体毛や皮膚に潜む酵母およびバクテリアによって引き起こされるというのである。犬の体が濡れると、それらの酵母やバクテリアが有機揮発性物質を空気中に大量に排出するのだ。その揮発性物質には臭いの元になる成分が含まれており、あの濡れた犬の臭いが発生するというのだ。
こちらが化学者学会が製作した動画
動画:youtubeより『Why Do Wet Dogs Stink? + Other Canine Chemistry』
また、これまで、犬は汗をかかないと言われてきたが、犬も汗をかく。汗を排出する汗腺は「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類があるのだが、犬は人間と違い「エクリン腺」は鼻や足の肉球にしかない。そのため、これまで犬は体からは汗をかかないと一般的に信じられていた。しかし「アポクリン腺」という汗腺は犬も全身に持っている。「アポクリン腺」は人間でいう、脇の下の臭いなどの悪臭の原因とされる汗腺だ。
そのため、犬は人間のように全身から大量の汗をかくことこそ無いが、臭いの元となる成分は普通に分泌されており、さらに濡れることにより、酵母やバクテリアが揮発性の臭い物質を大量に排出するため、臭いやすいというのである。
via:dailymail(英語)