世界最古!なんと23年前に冷凍保存した精子から赤ちゃんが誕生!
2017/05/07
妊活という言葉が使われるようになった昨今。
そのリスクを訴える声こそあるが、医療技術の進歩によって高齢出産も当たり前におこなわれるようになった。しかし、このたびオーストラリアで23年も前に冷凍保存した精子から赤ちゃんが生まれたという。
こちらは動画
動画:youtubeより『Australian baby born from world’s oldest sperm』
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赤ちゃんの父親は、15歳の時に難病を宣告され精子を冷凍保存した
赤ちゃんの父親は、アレックス・パウエル(Alex Powell)。
アレックスは15歳の時にホジキンリンパ腫と診断された。ホジキンリンパ腫とはリンパの細胞がガン化する悪性リンパ腫の一種である。治療には化学療法が有効なのだが、その後遺症として生殖能力を失ってしまうリスクがあるのである。
そのためアレックスは、治療を開始する23年前に自身の精子を冷凍保存したのだ。
治療の結果、やはりアレックスは生殖能力を失ってしまったが、問題の難病は無事に完治した。
20年後、結婚したアレックスは妻との子供をつくる
精子の冷凍保存から20年後、アレックスは妻のヴィー(Vi)と結婚。そして二人は、二人の赤ちゃんを持ちたいという想いを抱くようになったのだ。
2013年、二人はアレックスの冷凍精子を使った体外受精による不妊治療を開始。
そして、ついに2015年6月17日。二人の赤ちゃんであるザビエル・パウエル(Xavier Powell)が誕生したのだ。
なんと23年前の世界最古の精子から誕生した赤ちゃんとなった。
このニュースを報じたナインニュースによると、技術的に精子の保存期間に上限こそないものの、通常は7年から10年程だそう。
via:mirror(英語)