英名はブルードラゴン! オーストラリアの海岸でアオミノウミウシが撮影される
オーストラリア、クイーンズランドのブロードビーチで、不思議生き物マニア憧れの生物が生きた状態で発見された。
その生物は、英名でブルードラゴン(blue dragon)と呼ばれるアオミノウミウシ。
その姿からブルードラゴンと呼ばれるアオミノウミウシ
アオミノウミウシが発見されたのは今週の木曜日(2015年11月12日)。ブロードビーチの海岸に打ち上げられているのをルシンダ・フライ(Lucinda Fry)が発見。動画で撮影をしてfacebookに投稿したのだ。
こちらがその動画
動画:dailymailより『Strange blue creature washes up onto Queensland beach』
普段のアオミノウミウシは、胃の内部に空気を入れて、その浮力によって海面を泳いでいる。今回発見されたのは波によって海岸に打ち上げられた個体だったのだが、打ち上げられてすぐに発見したのか、まだ生きていたのだ。
今回のように陸地で生きている個体が発見されるのは珍しいことなのである。
海洋無脊椎動物の専門家カイリー・ピット(Kylie Pitt)は、このような状態で発見されるのは珍しいと語る。またとても魅力的な見た目をしているが、毒を持っている可能性があるので、もし見かけても触らないようにと注意をしている。
後天的に毒を持つアオミノウミウシ
専門家のカイリーは毒を持っている可能性があると言っているが、アオミノウミウシ自体は本来毒を持っていない生物である。
しかし、彼らがエサとしているのはクラゲやカツオノエボシといった有毒の生物なのである。アオミノウミウシはこれらの生物を食べると同時に、クラゲの毒針(刺胞)を天敵から身を守る防御用として、自分の体内に蓄えることができるのである。
そのため、不注意で触ってしまうとクラゲに刺されたときと同じような激しい痛みが出ることがあるのだ。
大きさは2~5センチ程と小さく、ファンタジー世界の生物のような魅力的な見た目をしているが、注意が必要な生物なのである。