2万匹のネズミを神聖な存在として崇める インドのカルニマタ寺院!
インドに無数のネズミを放し飼いにしている奇妙な寺院がある。
その寺院は、インドのラジャスタンにあるカルニマタ寺院。ヒンドゥー教の女神カルニマタ神を信仰している寺である。
2万匹のネズミが放し飼いにされているカルニマタ寺院
一般的に多くの国でネズミは、病原菌を撒き散らしたり食べ物を食い荒らす、嫌悪すべき存在となっている。
しかし、このカルニマタ寺院では2万匹ものネズミが放し飼いにされており、餌を与えれるとともに熱心な保護をしているのだ。
そのため、ネズミの天敵でネズミ対策として人間に飼育されるようになった歴史を持つ猫は、この寺院においては歓迎出来ない存在となっている。寺院はネズミを保護するためにネットや金網を設置するなどの対策まで施しているのだ。
この寺院を訪れたドイツの写真家ニコラス・エコノモウ(Nicolas Economou)27歳は、ボウルの牛乳を飲むネズミや、来場者の足元を走り回るネズミを撮影した。
ニコラスは「ネズミが私の足に触れたときは、とても嫌な気持ちになりました。この寺院は他のヒンドゥー教寺院とは大きく異なります。しかし、この寺院のネズミを見るために多くの人が訪問し、ネズミと人間の素晴らしい相互関係となっています。」と語っている。
寺院で誤ってネズミを踏みつけてしまった人は罰せられる
寺院がネズミを保護する理由は、古くからの伝説が影響しているそうで、全ての子供たちがかつてネズミとして生まれたという説や、ネズミが兵士として活躍したという説が由来しているという。現在は信仰神のカルニマタが亡くなった子供たちをネズミの姿で生き返らせたとして、多くの人々がネズミを信仰している。
それほどまでネズミが信仰されているため、この寺院を訪れた人が誤ってネズミを殺してしまった場合、罪に問われることになる。ネズミを踏みつけて殺してしまった加害者などは、金や銀で出来たネズミの彫像を購入して納めなければならないそうだ。
via:dailymail(英語)