年老いた愛犬のクローン犬2匹を1200万円かけて製作した獣医
2016/10/31
以前当サイトで、愛犬のクローン犬を製作したイギリス人女性を紹介したが、アメリカでもクローン犬を製作した人物がいる。
(こちらは、そのイギリス人女性の過去記事:『イギリスでクローン犬誕生! ウィニーとそのクローン犬のミニウィニー』)
しかも、今回クローン犬を製作したのは、動物たちの命を救う仕事をしている獣医の男性。
その男性はアメリカ・ルイジアナ州で獣医をするフィリップ・デュポン(Phillip Dupont)。
彼は、最愛のペットであるドーベルマンとレパード・ツリー・ドッグのミックス犬である愛犬のメルビン(Melvin)が高齢化し、その別れを考えることができなかったという。
そこで2013年、愛犬メルビンが10歳の頃に韓国・ソウルの「Sooamバイオテクノロジー研究財団(以下Sooam Biotech社)」に依頼をして、クローン犬を製作することにしたのである。※このSooam Biotech社は以前記事にしたイギリス人女性がクローン犬を製作した研究所でもある。
Sooam Biotech社の科学者は、メルビンの皮膚サンプルからDNAを採取。それを未受精卵に注入し、胚が発達した段階で代理母になる犬の子宮内に移して、メルビンのクローン犬2匹を製作したのだ。
依頼主であるフィリップは、このクローン犬製作に10万ドル(約1200万円)を費やしたという。
2匹のクローン犬には、ケン(Ken)とヘンリー(Henry)という名前がつけられ、韓国からフィリップのもとに到着。フィリップは13歳で亡くなるまで、自分のクローンである2匹の犬とともに過ごしたという。
メルビンのクローンであるケンとヘンリーに対し、フィリップは「模様などは、クローンとはいえ完全に同じではありません。しかし、遺伝的にはメルビンと同一です。そのため、時折見せる仕草や性格などはメルビンにソックリです。」と語り、クローン犬を制作したことに大変満足しているという。