ギャングに襲われ頭蓋骨陥没！仕事と家庭を失うも、生き延びたおじさん

2017/01/04

人間の命と知識をつかさどる脳。その脳の入れ物である頭蓋骨をひどく損傷し、治療も受けられなかったにもかかわらず、生き残った人間がいる。

頭蓋骨が陥没しながらも生き残った男

タイのバンコクに住むローン・ジャムロン（Loong Jamlong）46歳は、2年前に男性グループによる集団暴行を受けた。

何度も何度も頭部を殴打された。その結果、頭蓋骨が陥没。右側頭部を失ったのだ。しかし、彼は生きていた。

こちらがその男性、ローン・ジャムロン

暴行から2年が経過した現在、彼はスラム街に建てられた木製の小屋に住み、街に流れるチャオプラヤ川の水を飲む。頭蓋骨の陥没により、左腕が麻痺、歩行することも出来なくなった。

右側頭部が大きく陥没している

しかし、彼にとって残酷だったのは障害だけではない。妻と息子に逃げられ、職さえも失ったのだ。彼は語る「攻撃を受けたのは2年前です。でも私は生き残ってしまった。」と。

現在、彼はバンコクのボランティア団体による支援を受けている。

現在支援を受けながら生活している

ボランティア団体が彼を発見した当初、蛇が棲みつく小屋の中で、悪臭を放つマットレスの上に横たわっていたという。

ボランティア団体は、彼の生活を助けるとともに、息子の行方を追っている。