イギリスでクローン犬誕生! ウィニーとそのクローン犬のミニウィニー
イギリス・ロンドンに二匹のダックスフントを飼う女性がいる。
その女性は、レベッカ・スミス(Rebecca Smith)。彼女のペットである二匹のダックスフントは、14歳のウィニー(Winnie)と1歳のミニウィニー(Mini-Winnie)。二匹は同じDNAを持つ犬なのである。
年齢の違いからわかるように、二匹は一卵性双生児の犬などではない。ミニウィニーは、年老いたダックスフントのウィニーのクローンなのである。
ミニウィ二ーは、韓国の研究所でつくられたクローン犬である。
ソウルに送られたウィ二ーの皮膚片から取り出された体細胞の核を、未受精卵に移植。そして代理母となる雑種犬の子宮内に移し、帝王切開で誕生させたのである。
飼い主のレベッカによると、ミニウィニーはウィニーの若かった頃に外見だけでなく性格までよく似ていると語る。
クローン犬を作るには、通常6万ポンド(約1100万円)ほどの費用がかかるのだが、レベッカはドキュメンタリー番組に出演することと引換えに無償で愛犬のクローン犬を手に入れた。
ミニウィニーを含め、これまでに600匹ものクローン犬を作成している韓国のSooam Biotech社によると、研究所では数多くのクローン犬を作っており、その顧客の60%はアメリカ人だという。またクローン犬の40%は死亡した動物の体細胞から作成しているとのこと。
多くの場合は、亡くなったペットを悲しむ人からの依頼とのことだが、死んだ愛犬といくら同じDNAを持っているとはいえ、別の個体であることにかわりない。ミニウィニーを作ったレベッカ本人も、ウィ二ーが亡くなったらとても悲しむと語っている。だとするならば、大きな金額や、クローン犬や代理母の犬の健康リスクをおってでも、クローンペットを作る必要はあるのだろうか。
現在、イギリスや日本など多くの国で人間のクローンを製造することを禁止しているが、ペットの動物に関しては法規制はされていないのが実情である。
via:dailymail(英語)