瓦礫と化した街でパフォーマンスを披露する「ガザ地区のスパイダーマン」

2015/09/18 2015/09/18

イスラエル問題を語るうえで必ずといっていいほど登場するパレスチナ自治区のガザ地区。

このガザ地区は、イスラエル軍による侵攻をたびたび受けており、街は戦火によって瓦礫と化している。国連の報告によると失業率43パーセントという世界最高の失業率を持っており、人口の半分が食糧援助に依存している現状がある。

そんなガザ地区に、「ガザ地区のスパイダーマン」と呼ばれる少年がいる。

その少年は、モハメド・エル・シェイク(Mohammed El-Sheikh)11歳。彼は体が柔らかく、その柔軟性を生かしたパフォーマンスをおこなっている。

イギリスのタブロイド紙デイリーメールは、瓦礫の中でスパイダーマンの衣装を着てパフォーマンスを披露しているモハメドの様子ととも深刻なガザ地区の現状を紹介した。

こちらの少年が「ガザ地区のスパイダーマン」モハメド・エル・シェイク

逆光とともにポーズ

グレーの瓦礫の中で、スパイダーマンの衣装が際立っている

かつては住居やオフィスであったと思われる廃墟

現在ガザ地区には180万人の人々が暮らしている

しかし現状のままでは、5年以内にこの地には住むことが出来なくなってしまうと言われている

ガザ地区はパレスチナ自治政府が統治していたが、2007年にイスラム過激派グループハマスが武力で占領した

元々イスラエルとの関係は悪かったのだが、ハマスの占領によって、対立関係はさらに悪化した

ガザ地区はイスラエルとエジプトによって封鎖がおこなわれており、人々は自由にガザ地区からの移動を行うことはできない

2014年にはハマス側がイスラエルをミサイル攻撃をおこなったことをきっかけに大規模な武力衝突へと発展した

以前は天然ガスの採掘や綿花栽培が主な産業だったが、現在は壊滅的状態にある。