神経線維腫症によって顔が皮膚に覆われたインドの女性 地元関係者が募金を募る
2016/10/31
珍しい遺伝性の病気によって顔が変形してしまった女性がインドにいる。
その女性は、インド東部の西ベンガル州・コルカタに住むハディージャ・カハトゥーン(Khadija Khatoon)21歳。
彼女の顔は、皮膚が大きく垂れ下がり、目や鼻のほとんどが隠れしまっているのだ。この症状は神経線維腫症が原因と考えられている。
彼女の両親によると、生まれた時から異変は感じていたという。彼女の母親アミナビビ(Amina Bibi)50歳は「娘は生まれた時から厚いまぶたを持っていました。生後2か月を過ぎても目が開かなかったので、異常を持っていることはわかっていましたが、彼女に治療を行うことはできませんでした。」
ハディージャは、貧しいイスラム教徒の家庭に生まれたため、治療が与えられず現在まで顔の異常を放置してしまったのである。
しかし、ハディージャは今のままでも十分幸せだと語る。「私は、この顔のせいで学校に行ったことがありませんし、友達もいません。しかし私には優しい両親や兄弟がおりとても幸せです。私は家の周りを散歩し、大好きなお茶が飲める今の生活で十分満足しているのです」という。
現在、ハディージャの家族の月の収入は、兄弟がパン屋で働いた7000ルピー(約1万3000円)と父親ラシッド・ムッラー(Rashid Mulla)が市場で果物を販売した際のわずかな収入だけである。
ハディージャが、お金の心配をして現状のままで良いと言っているのかはわからないが、彼女のあまりの惨状に心を痛めた地元関係者らの間で、ハディージャの治療費を求める募金活動がおこなわれている。
こちらが彼女の募金を募るwebサイト:『Crowdfunder.co.uk – Help Khadija』
こちらは、ハディージャの動画
動画:dailymaiより『Woman with distorted face which hides her eyes and nose』
via:dailymail(英語)