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ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

   

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以前、野生の個体が残り50羽となってしまったカハラワカバインコを紹介した(詳細は過去記事:「野生は残り50羽! 更にウイルス流行で絶滅待ったなしのアカハラワカバインコ」)。

その個体数激減の要因とされているのは、オウム類嘴羽毛病(PBFD)と呼ばれるウィルス性の疾患。 今回ご紹介する1羽のインコも、そのオウム類嘴羽毛病と闘うインコである。

 

オウム類嘴羽毛病により羽を失ったインコの「レア」

そのインコは、レア(Rhea)という名前のボタンインコだ。

アメリカ、マサチューセッツ州ボストンにあるバックベイ獣医クリニックによって7月に保護された。 しかし、一目でレアがボタンインコであると判別するのは困難な状態だった。なぜなら、レアには羽がほとんど生えていなかったのだ。

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

こちらがそのボタンインコのレア

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

レアは2歳半のメス

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

自分のイラストを眺めるレア

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

鏡でもチェック

あまりにも痛々しい状態のレア。

鳥はストレスや皮膚病などによって、羽が抜け落ちてしまうことがあるが、レアの場合このような状態になってしまった原因はウィルス性疾患のオウム類嘴羽毛病(PBFD)によるもの。 オウム類嘴羽毛病は通常行われる細胞増殖が阻害されることによって、クチバシや羽の奇形・壊死を引き起こす病気で、最悪の場合、衰弱死してしまう進行性の病だ。レアの場合、全身の羽が抜け落ちる症状が出ている。

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ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

羽がないため、飛ぶことはできない

 

心優しい飼い主と出会い、SNSで多くの人々の心を射止めている

そんな恐ろしい病と闘うレアだが、現在はグラフィックデザイナーのイザベラ・アイゼンマン(Isabella Eisenmann)23歳に引き取られ、穏やかな暮らしをしている。

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

飼い主に優しく抱かれるレア

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

イザベラの愛犬とレア。一触即発にも見える光景

イザベラは羽のないレアのために、室内の温度を温かく保つよう心がけ、夜間にはケージを厚い毛布で覆うなど、手厚い面倒をみている。また、レアの存在を知ってもらうためにインスタグラムでレアのアカウントを作成したところ、世界中から羽のないレアのために編まれた小さなセーターや手紙などが送られるようになったという。

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

羽の代わりに特注のセーターを着るレア

ウィルス性疾患(PBFD)で羽を失ったボタンインコのレアちゃん

世界中からレアに温かい支援が贈られている

現在、レアのアカウントには14万人ものフォローワーがおり、皆から温かく見守られているそうだ。

 

via:instagram

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