妻と子供たちを捨てて、6歳の女の子として生きることを決めた52歳の男性!
2017/05/07
先月渋谷区では同性カップルに結婚に準じる関係を証明するものとして「パートナーシップ証明書」が全国に先駆けて初めて交付された。これは、体の性と心の性に違和感を感じる「性同一性障害」が日本でも認知され始めた証明でもある。
しかしカナダに、妻や子供が出来た後に自分の本当の性に気づき、その結果「6歳の女の子」として生活することを決心した人物が居る。
本当の性に気づいたトランスジェンダーの男性
その人物は、カナダに住むステンフォンニー・ウォルシュ(Stefonknee Wolscht)52歳。
彼はポール(Paul)という名前で、厳しいカトリックの過程で生まれ育った。ローマ・カトリック教会では同性愛は認められておらず、ポールは自分の本当の性に気づかないまま高校を卒業。整備士として職につき、妻マリア(Maria)と7人の子供にも恵まれた。
しかし、彼の心が満たされることはなかった。そして10年ほど前。自分がトランスジェンダー(性同一性障害の一つ)であることに気づいたのである。そのことを妻に打ち明けたものの、その時には7人もの子供がいたため当然ながら妻は受け入れることができなかったという。
しかし、どうしても女性として生きたかったポールは、家族を捨てて心機一転新たな地であるトロントに移り住むことにしたのである。
ありのままの姿で生きることは難しく、ホームレスや自殺未遂を経験
トロントに移り、2009年にはホルモン療法も開始。女性として暮らし始めたポールだったが、ありのままの性で生きていくことは予想以上に困難だった。
ポールは整備士としての仕事を失い無職となり、周囲の偏見を浴びせられたのだ。その結果、ポールは住む場所すらも失い、ホームレスとなってしまう。
数ヶ月に渡ってホームレスのためのシェルターで寝ることを余儀なくされ、この時期にポールは2度の自殺未遂まで起こしてしまった。
現在は養子として義理の両親の元で、6歳の女の子として生活している
そんな人生のどん底を経験したポールだったが、なんと現在は養子の両親の元で6歳の女の子としての生活を送っているという。
また、名前もポールからステンフォンニーに改名をした。
トランスジェンダーを支援する団体の支援もあってなんとか立ち直り、そして幸いなことにステンフォンニーを受け入れてくれる家族が見つかったのである。
ステンフォンニーは「私は自分が結婚していたことを否定することはできません。また、子供を持ったことも否定できません。」「しかし今、私は本当の自分として前進しています。私は6歳の女の子ステンフォンニーなのです。大人にはなりたくありません。」と語る。
また、ステンフォンニーを受け入れてくれた家族に対しては「私を迎え入れてくれたパパとママにとても感謝しています。私は今、小さな女の子として生活させてもらっており本当に快適です。パパとママの子供や孫も私の存在を受け入れてくれています。」とメディアの取材に対して語っている。
ステンフォンニーは6歳の女の子として生きているため、もちろん働いてはいない。しかし、冬の時期には雪かきなどをしてお小遣いを貰っているという。また、自分と同じようなトランスジェンダーに対する意識を高めるために集会に出席するなどの活動をしている。
こちらが、ステフォンニーの動画
動画:youtubeより『Trans Woman Lives Her Life as a Six Year Old Girl』
※スマホからツイッター等のSNSで、当サイトにアクセスされている場合、動画再生が重い場合があるようです。その際は、他のブラウザよりアクセスしていただくと改善されます