ガンの後遺症「リンパ浮腫」で足が巨大化した女性 保険適用が認められ治療へ
リンパ浮腫という症状をご存知だろうか。がん治療の後遺症として発症することがあり、腕や足などにリンパ液が滞留してむくみを引き起こす。
しかし、ガンから命が助かったのだから仕方のないこととして、あまり理解を得られていない後遺症でもある。
そんなリンパ浮腫によって足があまりにも巨大化してしまった女性がイギリスにいる。
その女性はイギリス・ウェストサセックスに住むメアリー・アン・ウッド(Mary-Ann Wood)53歳。彼女は以前子宮頸がんの治療を受け、その後遺症で左足が巨大化してしまったのである。
その大きさは、足の周囲が3フィート(約91センチ)、重量3ストーン(約19.5キロ)。これほどまでに大きくなると日常生活に支障をきたす。
しかし、イギリスの保健サービス(NHS)は、彼女の治療費11000ポンド(約200万円)を支払うことを拒否したのである。
※イギリスの場合、日本とは異なり、国民保健サービス(NHS)によって医療費が原則無料となる国営医療保険制度が採用されている。
その結果、メアリーは治療を受けることができず10年間にわたって、巨大な左足で生活を送ることを余儀なくされた。
メアリーは「私は、この大きな足のせいでまともに歩くことはできません。ステッキを使ってなんとか移動することができます。」と語る。しかし、メアリーが役所との交渉をすること10年。ついに保険サービスを受けて治療することが認められたという。
メアリーは喜びを語るとともに、今後同じような人の手助けをしたいと語った。
via:mirror(英語)