重度の脊柱側弯症により背骨がねじれた少女 手術を受けられることが決定!
インドに、先天性脊柱側弯症(せんてんせいせきちゅうそくわんしょう)という生まれつき背骨が湾曲した状態の少女がいる。
その少女はプレーチ・クマリ・ライ(Preeti Kumari Rai)17歳。
軽度の側湾症はそれほど珍しいものではないが、彼女の場合は真っ直ぐに立つことができず、洋服を着た状態でもその異常が分かるほど、深刻な症状となっているのだ。
医師が適切な治療をしなかったため、ここまで背骨の湾曲が深刻化した
彼女の父親ディリップライ(Dilip Rai)45歳とミーナデビ(Meena Devi)40歳によると、プレーチが8歳の時に重度の奇形を持つ先天性脊柱側弯症と診断されたという。
通常軽度の場合には、背骨を固定する装具による装具治療をおこない、背骨の湾曲を抑える処置がとられる。また、重度の場合には手術によって背骨を真っ直ぐに戻す処置をおこなうそうなのだが、プレーチを診た医師は具体的な治療は行ってくれなかったのだという。
その後、背骨の湾曲は悪化。両親は10人もの医師に相談するも、誰も手術を引き受けてくれなかったのである。
ついに手術を受けられることに。しかし麻痺や死のリスクがある
しかし、2012年にニューデリーの病院にて医師のラダ・ゴパル・クリシュナン(Radha Gopal Krishnan)に出会う。そして、プレーチの現状を知ったクリシュナン医師が手術を引き受けたのである。
クリシュナンは「私がゲスト講師として訪れていた病院で彼女に会いました。彼女は医師から適切な治療が与えられず深刻な状態でした。もし彼女がもっと若いころに手術を受けていたなら、現在のようにはなっていません」と語っている。
こうして手術が行われることになったのだが手術には大きなリスクがあるという。それは手術が大手術となるため彼女の体が手術に耐えられない可能性。また、非常に困難な手術ゆえ、失敗すれば体に麻痺が残る可能性もあるという。
しかしプレーチは手術に前向きで、「不安はありません。私は長年、体が良くなるチャンスを持っていました。リスクを承知した上で手術を受けたいんです」と語る。
プレーチの手術は年内におこなわれる予定だ。手術が成功して、彼女が真っ直ぐに歩けるようになることを願う。
via:dailymail(英語)