ダイヤ採掘の手掛かりに!? ダイヤモンドが埋まる地表だけに生える植物発見!
西アフリカに生えるヤシのような植物が、ダイヤモンド採掘の目印になるかもしれないという。
何故なら、その植物はダイヤモンドが埋まっている地表にしか生えないというのだ。
それはタコノキ属(パンダナス)の植物(学名Pandanus candelabrum)で、詳しいことはまだ分かっていないが、ダイヤモンドが埋まっている場所にだけ生える性質があることがわかった。
そもそもダイヤモンドは、地下160キロメートルで、強い圧力と高温の元で形成され、マントルの運動によって地表近くにまで上がってくる。それによりキンバーライトパイプとよばれる柱状に地下から地表まで伸びる土壌が生まれる。
キンバーライトというのは、ダイヤモンドの原石が産出される火成岩だ。
キンバーライトが多く含まれる土壌には、マグネシウムやカリウム、リンが豊富に含まれており、これが今回発見された植物(Pandanus candelabrum)の繁殖に影響している可能性が考えられる。
ワシントンD.C.のカーネギー研究所で地質学とダイヤモンドの専門家であるスティーブン・シェリー(Steven Shirey)は、「この発見により、ダイヤモンドハンターにとってダイヤモンド採掘の重要な手掛かりになる可能性が高い」という。
また、マイアミのフロリダ国際大学の博士で、ダイヤモンド採掘会社の幹部でもあり、この植物がダイヤモンドの上に生えることを発見したステファン・ハガティ(Stephen Haggerty)は、この植物(Pandanus candelabrum)が、ダイヤモンドの場所を示す植物として最初の発見だと主張する。
通常、ダイヤモンドを採掘するプロセスは、鉱山からキンバーライトを掘り出し、それをふるいにかけてダイヤモンドを見つける。1カラットのダイヤモンドを見つけるためには、約250トンの鉱物をふるいにかける必要があるという。
今回の発見により、将来的には飛行機や人工衛星から、その植物が生えている場所を探し、ピンポイントでダイヤモンド採掘が可能になるかもしれない。
via:dailymail(英語)