大気汚染の最悪を示す「赤色警報」の中国 新兵器「水大砲」で水をまき始める!
大気汚染が深刻な中国・北京市において2015年12月7日の夜、大気汚染の最高レベルである「赤色警報」が初めて発令された。
この赤色警報によって緊急対策が実施され、ほとんどの学校が休校、建設工事の中止、大型車の走行制限などがおこなわれている。そんな中、中国政府はある新兵器を投入したのだ。
その新兵器は「水大砲」。名前のとおり、水を大砲のように撒き散らして、汚染物質を水に吸着させてしまうというのだ。
大気汚染の改善につながるのか?中国政府の新兵器「水大砲」
この水大砲は、北京当局によって現在道路を走りながら大量の水を撒き散らしており、大気汚染改善が期待されているという。
水大砲の設計者によると、水大砲は大量の水をミスト状にして空気中に散布することができるそうで、このミストが大気汚染の原因になっている汚染粒子やほこりを吸着して地面に落とすことが出来るという。
また性能は、一度に10トンの水を搭載することができ、75分間にわたって水をまき続けることができるという。
果たして、水大砲は中国の大気汚染に対して効果があるのだろうか。確かに水滴に汚染物質が吸着される効果は多少あるだろうが、北京周辺で大規模に発生している大気汚染に対して、車から水を撒くというのはスケールが小さすぎてあまり効果があるようには思えない。さらに言えば一度地面に落ちた汚染物質も、乾燥して風に吹かれてしまえば、また空気中に戻ってしまうのではないだろうか。
via:人民日報オンライン(英語)
こちらは、先日当サイトで紹介した掃除機で大気汚染を吸引する男
過去記事:『中国でPM2.5を掃除機で吸引する男あらわる! しかもブロックをつくる!』より