ディノ・チキン! 鶏から恐竜を作る研究。恐竜のような頭部を作ることに成功!
ディノ・チキン・プロジェクトという研究があるのをご存知だろうか。
恐竜は6600万年前に絶滅しており、現在地球上には存在しない生物である。しかし、恐竜は鳥へと進化をすることで、現在まで生き残ったとも考えることができる。このディノ・チキン・プロジェクトは、恐竜を祖先に持つ鳥(ニワトリ)を遺伝子操作などの科学技術を駆使し、恐竜を復活させようというプロジェクトなのである。
そして、遂に研究者は、ニワトリの胚のクチバシを鳥の祖先である恐竜の骨格に似た形へと変化させることに成功したと先日発表をした。
ハーバード大学の発達生物学者アークハット・アブザノフ(Arkhat Abzhanov)ら研究者は、ニワトリの頭部発達の役割を担う二つの遺伝子に焦点を当てた。そしてその二つの遺伝子の活性をブロックしたところ、今回発表した鳥の祖先である恐竜に先祖返りしたかのような形状の頭部になったとのこと。
しかしながら、ディノ・チキン(またはチキンサウルスと呼ばれる)を作り出すためには、4つの大幅な変更をしなければならないとモンタナ州立大学の古生物学の教授ジャック·ホーナー(Jack Horner)は語る。
今回の頭部の骨格変更の他に、牙を生やしクチバシから口に変更すること。長い尾を与えること。翼を腕や手に戻すこと。が必要なのである。
ジャック·ホーナーのグループは現在、ニワトリに長い尻尾を与える研究をしている。
今回の頭部の変更だけでも、7年という年月がかかっているというから、道のりは長い。
via:livescience(英語)