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イルカ・クジラの噴気孔に魚(シタビラメ)が詰まって窒息死する事案が発生

   

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イルカ・クジラの噴気孔に魚(シタビラメ)が詰まって窒息死する事案が発生

イルカやクジラが海岸に大量漂着するなど、原因不明の大量死は世界各国で発生している。

しかし、イルカ・クジラの死亡原因において奇妙な死亡例が発見された。それは、イルカやクジラが海面に上がった際に呼吸をおこなう噴気孔(blowhole)に魚が詰まって窒息死するという事案だ。

2匹のヒレナガゴンドウが死亡。その原因は窒息死

オランダの別々の場所から2匹のヒレナガゴンドウ(Globicephala melas)の死体が発見されたのだが、2匹のヒレナガゴンドウにはある共通点があった。それは人間でいう鼻にあたる呼吸器官の噴気孔にある生物が詰まっていたのである。

それは、フレンチ料理などでメジャーなシタビラメ(Solea solea)。

イルカ・クジラの噴気孔に魚(シタビラメ)が詰まって窒息死する事案が発生

こちらが噴気孔に詰まっていたシタビラメ

オランダのユトレヒト大学の獣医病理学者ロンネケ・アイソゲーク(Lonneke IJsseldijk)は「シタビラメはヒレナガゴンドウの主要なエサではなく、その他のクジラ類もめったに食べることはありません。しかし、イカなどの食料を捕らえる際に口に入ることがあります。その際、シタビラメがヒレナガゴンドウの気道に入りこんだ可能性があるのです。我々は、このシタビラメが今回のヒナガゴンドウの死因であと考えています。」と語る。

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ヒレナガゴンドウを窒息死させた犯人は噴気孔に詰まった魚(シタビラメ)

ヒレナガゴンドウは、オスは7.5メートルほどの大きさになる海洋哺乳類で、分類上ゴンドウクジラ属に属するイルカもしくはクジラに分類される生物である。普段はイカを主食としている。

イルカ・クジラの噴気孔に魚(シタビラメ)が詰まって窒息死する事案が発生

こちらがヒレナガゴンドウ

ヒレナガゴンドウが誤ってシタビラメを食べてしまった際に、気道に詰まり、それが呼吸するための噴気孔まで押し出されたものの、噴気孔から排出されず、ヒレナガゴンドウを窒息死させてしまった可能性が高いというのである。

イルカ・クジラの噴気孔に魚(シタビラメ)が詰まって窒息死する事案が発生

詰まっていたシタビラメ

そんなことぐらいで、命を落としてしまうものかと驚いてしまうが、人間ですら食べ物を喉に詰まらせて窒息する事故がたびたび発生していることを考えると、納得のいく理由でもある。

人間がシタビラメを丸飲みすることはなかなか無いとは思うが、来月には正月がやってくる。正月には毎年多くの人々を窒息死させている「餅」を食べる機会も増えるだろう。飲み込む力が弱い高齢者の方は、餅を食べる際には特に気を付けたほうが良さそうだ。

 

via:PLOS ONE(英語)

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