大将の首をとった!? 百獣の王ライオンの生首を自慢げに咥えるハイエナ!
まるで大将首でも獲ったかのように、百獣の王ライオンの生首を咥えたハイエナが目撃された。
このハイエナの写真は、野生動物写真家アイリス·ブラウン(Iris Braun)によって、南アフリカのクルーガー国立公園で撮影された。
写真に写るハイエナは、若いブチハイエナで、メスライオンの頭部を食べるわけでもなく、トロフィーを見せびらかすようにして咥えていたのだという。
撮影者のアイリスは、「残酷な写真のように見えるかもしれませんが、これが自然です」
「ハイエナとライオンは野生下では、エサやテリトリーを争う敵対関係にある」
「このハイエナは自身の優位性をアピールするために、最大の敵であるライオンの頭部を持ち歩いているのではないか」と語る。
ブチハイエナはサハラ以南のアフリカ大陸に生息しており、とても一般的な大型肉食動物である。
メスがオスを支配する母系社会の群れを構成し、優れたチームワークでの狩り、強靭なあごの力、骨までも消化する強靭な消化器官を持っている。しかしながら、力では百獣のライオンに敵わない。
どのようにして、このハイエナはライオンの生首を手に入れたかは不明だが、アイリスは、この写真を撮影する前日に、群れの中にいるひどく傷ついた1頭のメスライオンを目撃したのだという。
「その傷により、仲間の群れについていくことが出来ず、弱って孤立したところをハイエナに襲われた可能性が高い」と語る。
目を背けたい残酷な画像に見えるかもしれないが、これが弱肉強食。自然の摂理である。
私たちの食卓に並ぶ肉などの食材は、既にスーパーでパック詰めにされた状態で売られているので、つい忘れがちだが、人間も他の生き物の犠牲の上に生きていることを忘れてならない。
via:mirror(英語)