住民ら落胆! 新築住宅の内部に直径15センチの極太電線が通された中国の家
多くの人にとって人生で最も大きな買い物になるのが住宅。通常35年などの長期住宅ローンを組むことになるが、それでも夢や快適な住まいを求めて人々は家を建てる。
しかし、中国に建築された新築住宅を購入した住民は、自宅の現状に落胆しているという。
欠陥住宅!自宅に電線を通された中国の家
その住宅があるのは浙江省・杭州市に建てられた3軒の住宅。
問題の住宅は2013年11月に建設されることになっていたが、建築計画が遅延したため2014年まで建設工事がおこなわれなかった。しかし、諸処の問題が解決し、今年になって念願の住宅が建設されたのだが、その住宅はあまりにも酷いものだったのだ。
何故なら、住宅の外壁から内部に電力ケーブルが貫通するような形で通されていたのである。
この電線を通した電力会社は住宅が建てられる前に電線を通したのだが、その時には住宅の建設計画が決定した後だった。電力会社と建設会社の行き違いによって建設予定地に電線が張られ、そのあとに住宅の建設工事を開始したものの、建設予定地に電線があったので、建設会社は住宅内部に電線が通るような形で家を建ててしまったのだ。
現在住民は電線にぶつからないようにして生活をしている
住宅購入者がその現状に気づいたのは、建設途中の自宅を確認しに来た今年7月のこと。
当然、自宅内部に張られた電線に住民は驚き、対応を求めたという。しかし改善されることはなかった。
現在、住民の一人シェン・グオヤン(Shen Guoyan)は、自宅の悲惨さを訴えている。電線の直径は6インチ(約15センチ)と極太なもので、電線に触れないように注意をする生活を強いられ、家の2階は使用することができないという。またシェンの隣人は電線に頭をぶつけて病院に行くことにまでなったというのだ。
電線はキッチン、廊下、階段、リビング、ベッドルームを通っており、住民らは村の委員会にも問題を訴えたそうだが、なんの対応もされていないそう。また、電線を通した電力会社からは、もしも電線を撤去させたいのならば撤去費用として2万元(約38万円)を支払うようにとの回答が来たそうで、住民らは頭を悩ませている。
via:人民日報オンライン(中国語)