ライオンの世界でも女性が強くなっている?メスライオンにタテガミが生えオス化
近年人間の世界では、「肉食女子」「草食男子」などの言葉で表されるように、社会的・精神面などで強い女性が多くなっている。
しかし、その傾向は人間界だけではなかったようだ。百獣の王ライオンの世界でもメスが強い存在になってきているという報告がされた。なんと、オスライオンの特徴であるタテガミを生やし、低い唸り声で鳴き声をあげるメスライオンが現れたというのだ。
タテガミを生やすメスライオン
そのメスライオンは、BBCの撮影クルーによって初めて撮影され、研究者のクリス・パックハム(Chris Packham)によって報告がなされた。
そのライオンは、ボツワナのオカバンゴ・デルタで発見されたムマモリリ(Mmamoriri)というメスライオン。タテガミを生やしオスのような低い唸り声をあげるという。その見た目はどこからどう見てもオスのライオンだったのだ。
この特徴について、研究者は縄張り内からライバルを追い払うために、このような特徴を身につけた可能性を示唆している。
原因はタテガミの成長やホルモンのバランスをつかさどる遺伝子の突然変異と考えられており。既に周辺地域に住んでいる5頭のメスライオンがこのような特徴を持っていると考えられている。
今回の突然変異は環境適応の結果なのだろうか、それとも自然淘汰されてしまう偶然の産物なのかは、現状ではわからないが、オスライオン優位の群れを構築するライオンにとって、その生態を揺るがしかねない変化である。
via:dailymail(英語)