運転・拳銃も使用可能!ロシアの宇宙用ロボ「FEDOR」がどう見ても戦闘マシーン
世界各国で開発が進められているヒューマノイド型ロボット。人間そっくりな見た目であったり、人間以上に正確な動作を行うものなど、その進化の勢いは凄まじいが、現在ロシアが開発中のとロボットは一味違う。なんと拳銃を使うことまでできるというのだ。
ロシアが宇宙用に開発しているロボット「FEDOR」
そのロボットはロシアが開発するヒューマノイドロボット「FEDOR(フョードル)」。
このFEDORは宇宙開発目的のロボットで、2021年に打ち上げが予定されている新型の宇宙船「フィディラーツィヤ」に搭載するべく開発が進められている。フィディラーツィヤは、現在ロシアが使用している宇宙船ソユーズの後継機にあたる機体で、まずはFEDORとともに国際宇宙ステーションに向かう予定だそう。
ロシアの専門家によると、将来的にはロシアの月面基地を建設する際に役立てる可能性もあるそうで、国立技術開発センターのセルゲイ・クールス(Sergei Khurs)も「今後の宇宙でのミッションでは、宇宙飛行士はロボットに依存することになるだろう」と語っている。
拳銃を使うことまで可能な「FEDOR(フョードル)」
そのFEDORはというと、まず高さが6フィート(約180センチ)、重量は装備によっても異なるが233ポンド(約105キロ)以上になる。
性能は、歩行はもちろんのこと、倒れれば自力で起き上がり、障害物があって歩行が難しい場所では匍匐前進で移動することもできる。最大で44ポンド(約20キロ)の荷物を持ち上げることができ、電動ドリルやカッターなど工具の使用が可能。また、自動車を運転することだってできる。
さらに、ロシアの副首相ドミトリー・ロゴージン(Dmitry Rogozin)が、2017年4月14日にTwitterに投稿した動画では、FEDORが拳銃を使って発砲している姿が映っている。
二丁拳銃で射撃!どう見ても戦闘マシーンなFEDOR
こちらが、副首相ドミトリー・ロゴージンがTwitterに投稿した拳銃を使うFEDORの映像。(FEDORが登場するのは1:00分から)
Русские боевые роботы – парни с железным характером @fpi_russia pic.twitter.com/qbflvn5HFy
— Дмитрий Рогозин (@Rogozin) 2017年4月14日
あくまで宇宙用とのことだが、FEDORとともに上記動画に登場しているのは、ロシアが開発する軍事用ロボットたちである。
副首相は、あくまで宇宙用を強調
現在は正確な動作をさせるためにアルゴリズム等の開発が進められているFEDORだが、ヘッドマウントディスプレイを装着した人間が直接操縦することもできる。
先ほどの動画で、FEDORが拳銃を使って的を的確に撃ち抜いている姿は、宇宙用というよりは戦闘用のマシーンのようにも見える。しかし、副首相のドミトリー・ロゴージンは「決してターミネーターを開発しているわけではない」と主張しているという。
無重力である宇宙で使うことを想定しているのに、足があるということも気がかりだが、二丁拳銃で拳銃を撃つスキルまで必要なのだろう。ロシアはエイリアンとの戦いにまで備えて開発をしているのか、それとも・・・。
via:dailymail(英語)