アメリカの愛犬家団体が、7品種の犬を正式な品種として新たに認定!
1884年に設立されたアメリカの愛犬家団体アメリカン・ケンネル・クラブ(American Kennel Club)が、7品種の犬を新たに犬の正式な品種として認定した。
このアメリカン・ケンネル・クラブは犬種の管理や登録を統括している団体で、今回新たに認定された犬種は、最近生み出された品種というわけではなく、古くから限られた地域のみで飼育されていたマイナー犬が、正式に犬種として認められた形になる。
犬の品種として正式登録された7犬種
ベルガマスコ・シェパード・ドッグ(Bergamasco Shepherd Dog)
ロープのような特徴的な体毛を持つ犬。性格は温厚で知能も高いが、その毛の管理が難しいため一般用のペットとしては向かないとされている。
イタリア原産の牧羊犬で古くから存在していたが、第二次世界大戦により絶滅の危機に陥った。
ピカルディ・シープドッグ(Berger Picard)
西暦800年ごろからフランスのピカルディ地方で飼われていた犬。牧羊犬としてだけでなく番犬の役割も担った。
こちらも戦争により飼育数が激減。現在も貴重な犬でフランス北部以外では滅多に見ることができない。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグ(Spanish Water Dog)
スペインのアンダルシア州原産の牧羊犬種。牧羊犬としての利用のほか、品種名にもあるように、漁師には水中作業犬として使われた。泳いで漁に使用する網を設置したり、水中に落としてしまったものを回収することができる。
スペインでは人気がある犬種。
ボーアボール(Boerboel)
南アフリカ共和国原産の犬。
200年ほど前から飼育されている筋骨隆々のたくましい犬で、古くは番犬や、白人による現地住民の奴隷狩りにも使用された犬である。
ロマーニョ・ウォーター・ドッグ(Romagna Water Dog)
イタリア原産のトリュフ探し用の犬である。もともとは、狩りの際に撃ち落とした水鳥を湖などから回収する手伝いのために飼育されていたが、嗅覚が優れているためトリュフ探しなどでも活躍している。
現在は麻薬探知犬や警察犬としても活躍している。
ミニチュアアメリカンシェパード(Miniature American Shepherd)
アメリカ原産の犬で、牧羊犬や作業犬として飼育された。ミニチュアと名前についているが、大きさは中型犬ほど。牧羊犬としては小型になる。
現在も牧場やドッグショーなどで活躍している。
チルネコ・デル・エトナ(Cirneco dell’Etna)
イタリアのシチリア島周辺を原産とする犬。なんと3000年も前から飼育されており、主に狩りに使用された。
1900年代に絶滅の危機に瀕したが、ブリーダーによって頭数が回復。現在はヨーロッパを中心に飼育されている
via:dailymail(英語)