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火事で顔を失った消防士 顔面移植により14年ぶりに新しい顔を得る!

   

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火事で顔を失った消防士 顔面移植により14年ぶりに新しい顔を得る!

火事の消火活動中に大火傷を負い、顔を失ってしまった元消防士が顔面移植によって新しい顔を得た。

その顔面移植手術は史上最も難しい手術と言われたが無事に成功をおさめたのである。

2001年に消火活動の際、大火傷を負った元消防士パトリック・ハーディソン

元消防士パトリック・ハーディソン(Pat Hardison)41歳は、2001年9月5日にアメリカ・ミシシッピ州セナトビで発生した住宅火災を消火する任務中に顔に大やけどを負ってしまった。

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こちらが消防士をしていた時のパトリック

その火傷は深刻なものでパトリックは、まぶたや耳、唇、鼻、頭髪、眉毛を失ったのである。その後63日間の入院の末、退院することはできたものの、まぶたがなかったため治療にあたった医師が眼球を皮膚の下に入れて目を保護。そのため視力が失われてしまった。

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顔を失ったパトリック

退院して自宅に帰ると、パトリックの子どもたちは変貌してしまった父親の姿が受け入れられず恐怖していたという。

その後、70回以上の手術をおこない視力が回復。しかし、パトリックに災難が襲う

退院後、パトリックは顔の再建手術を70回以上にもわたって行った。その甲斐あって皮膚に埋もれて見えなくなっていた視力が回復した。しかし治療には激痛が伴う。パトリックは鎮静剤の中毒になり家族関係が悪化、10年にわたり連れ添った妻と離婚することになる。

さらに、新たに始めたタイヤショップの事業に失敗し破産。自宅さえも失ったのである。

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彼は人生のどん底にいた

まさに人生のどん底だったパトリックに、一筋の光がやってくる。教会で知り合った友人が、顔面移植の権威エドゥアルド・ロドリゲス(Eduardo Rodriguez)医師に手紙を送り、パトリックの現状を訴えたのである。

サイクリング事故で脳死となったドナーから顔面移植手術を受けることに

手紙を受け取ったエドゥアルド・ロドリゲス医師によって、2014年8月パトリックは顔面移植手術の待機患者リストに登録される。

そして、今年8月にドナーが見つかったのである。そのドナーはサイクリング事故によって脳死したデビッド・ロードボウ(David Rodebaugh)26歳。偶然にも彼の将来の夢が消防士だったそうで、彼の母親が移植に同意したのだ。

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こちらがドナーになったデビット

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サイクリング事故で脳死となってしまった

そして、ついにパトリックは、ニューヨークのNYUランゴーン医療センターで顔面移植手術を受けることとなる。

史上最も複雑な顔面移植手術

パトリックの顔面は火傷によってひどく崩れていたため、史上最も複雑な顔面移植手術になったという。

そのため、医師や看護師、医療スタッフの計100人以上からなる医療チームが組まれた。そして手術時間は26時間にも及んだのである。

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手術時間は26時間に及んだ

長時間にわたる手術の結果、手術は無事に成功しパトリックは新しい顔を得ることができたのである。術後の経過は良好で、手術費用も無償でおこなわれた。

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術後の経過

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術後のパトリック

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そして、新しい顔を確認する

パトリックは今後、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を服用し続けることにはなるが、「ドナーとその家族には心から感謝をしています。私に新しい人生を与えてくれました」と感謝とともに喜びを語っている。

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ドナーへの感謝を語るパトリック

 

via:abcNEWS(英語)

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