ゴッホの子孫のDNAから作ったゴッホの耳 ニューヨークのギャラリーで展示へ
日本でも有名な芸術家ヴィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の耳がニューヨークのギャラリーで展示されることとなった。
ゴッホのエピソードとして有名な「耳切り事件」。1888年にゴッホ自身で自分の耳を切り落とした事件である。その後ゴッホは1890年に生涯を閉じたのだが、それから100年以上経った現代、最新技術によってDNAからゴッホの耳が再現されたのである。
ゴッホの子孫のDNAから耳を再現
ゴッホの耳を再現したのは、アーティストのディームット・シュトレーベ(Diemut Strebe)。
ディームットは科学者の協力の元、失われたゴッホの耳を再現しようとした。当初、ゴッホ本人のDNAから再現をしようとしたのだが、DNA採取がうまくいかず断念。そこで、ゴッホの弟のひ孫の子どもにあたるリーウ・ファン・ゴッホ(Lieuwe van Gogh)からDNAを採取し再現をおこなうことにした。
再現の方法は、採取したDNAを培養して作った軟骨細胞を、3Dプリンターを使用してゴッホ本人の耳の形に成形したのである。
こうして完成したゴッホの耳は、シュガーベイブ(Sugababe)と名前がつけられ、生体芸術作品として昨年ドイツの美術館で展示された。
こちらは動画
動画:youtubeより『Diemut Strebe: Sugababe』
ゴッホの耳がニューヨークのギャラリーで展示へ
そんなゴッホの耳が、アメリカ・ニューヨークにある「ロナルド・フェルドマン・アート(Ronald Feldman Fine Arts Inc)」というギャラリーで展示されることになった。
ゴッホの耳には、コンピュータプロセッサにより音声を聞くことができるようになっている。耳に向かって話しかけると、その音声を他のスピーカーなどから流すことができるのである。
また、ゴッホの耳は栄養溶液に浸された状態となっているため、何年もその状態をキープすることができるという。
via:dailymail(英語)