大学生が卒業製作として製作! アルビノの人々をモデルにした写真たち
2016/10/31
ニューヨークのファッション工科大学の学生アンジェリーナ・D・オーギュスト(Angelina d’Auguste)が大学の卒業製作として、アルビノの人々に焦点をあてたフォトプロジェクトを製作した。
アメリカでは1万8千人から2万人に一人の確率で、アルビノという色素が欠乏した人が誕生している。しかし、実際にアルビノの人々に街で出会うことは、滅多にない。
アンジェリーナは「アルビノの人々はその容姿から、周囲の視線を気にせずに社会生活を送ることが残念ながら困難です。しかし、彼らは独特の美しい特徴を持っているのです。それを人々に知ってもらいたかった」と語る。
その希少さから、アンジェリーナは撮影にあたりモデル探しで苦労すると予想していたが、それは驚く程簡単に見つかったという。
アンジェリーナが撮影したアルビノの特徴を持つ人のうち、4人は両親がアルビノ、またその子どもの2人もアルビノだったという。こうして、アンジェリーナはアルビノの人から、他のアルビノの知り合いを紹介してもらうことで、順調に撮影ができたという。
撮影には、肌の淡い色を強調するためにパステルカラーの衣装や背景の下、撮影をしたという。
人と違った容姿をしている人や障害を持つ人を、このような形で撮影して発表することは、タブー視されることがある。しかし、アンジェリーナが語るように人々に知ってもらうことも確に必要なのである。実際アンジェリーナが撮影をしたアルビノの人の多くが快く撮影に応じてくれたという。
当サイトで以前紹介したが、21世紀の現在でもアフリカの一部地域ではアルビノの人間を食べると不思議な力が宿ると信じている人々が存在する。そのような地域ではアルビノの人々が誘拐され、体の部位が高額で取引されるという許されざる事態が起きているのだ。全ては無知や根拠のない民間信仰からおきている。
過去記事:『アフリカではアルビノの人間を食べると、不思議な力が得られると信じられている』
こうしたことからも、タブー視をして目を背けてしまうのではなく、なぜアルビノの人々が周囲から奇異の目で見られてしまうのか考える必要がある。
via:REFINERY29(英語)、Angelina d’Auguste Photography(英語)