死体の臭いがする! イギリスで世界最大の花ショクダイオオコンニャク開花!!
2015/07/21
イギリスのペイントン動物園で、世界最大の花であるショクダイオオコンニャク(英名:タイタンアルム)が開花した。
今回開花したショクダイオオコンニャクは2003年に当園に植えられたもので、直径3メートル・高さ3メートルと人間よりも大きい。また花の重量だけで44キロ程もあるという。
ショクダイオオコンニャクは、「コンニャク」という名前のとおりコンニャク属サトイモ科の植物である。スマトラ島の熱帯雨林などに生えており、絶滅危惧植物のレッドリストにも登録されている珍しい植物である。さらに、その花は7年に一度しか咲かないとされており、花が咲いている期間はわずか2日ほどであるため、咲いている花は非常に珍しいものなのである。
また、このショクダイオオコンニャクは、花から死体のような強烈な腐臭がすることでも有名である。この腐臭はコガネムシなどの小型の甲虫を集めるために分泌していると考えられている。この腐臭に集まった甲虫が花に止まると、花の付け根部分に落ちるような構造になっており、そこで受粉がおこなわれる仕組みになっているのだ。
その臭いは開花後8時間ほどでピークを迎え、花の開花期間が終わるとともになくなるという。
日本でも、去年(2014年7月)茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園にて、ショクダイオオコンニャクが開花したとニュースとなった。是非一度は花を見るとともに、その臭いをかいでみたい。
via:mirror(英語)
2015年7月21日追記
日本でも今年ショクダイオオコンニャクの開花を見るチャンスがある。それは東京都調布市の神代植物公園(じんだいしょくぶつこうえん)。現在そこに展示されているショクダイオオコンニャクが開花直前だという。