犬・猫アレルギーだけじゃ無い！ 人間に対する「ヒト・アレルギー」を持った犬
犬アレルギーや猫アレルギーなどを持っているがゆえに、動物が好きでもペットを飼えない人がいる。
しかし、そんなアレルギーは人間に限ったことではない。人間に対してアレルギー反応が出てしまう「ヒト・アレルギー」を持った犬が発見されたのである。
その犬は、約一年前に「ラッキー・ドッグ・リトリート・レスキュー（Lucky Dog Retreat Rescue）」という犬の救出団体が救出した黒のラブラドール・レトリバーの「アダム」。
救出された際、体中の毛が抜けて、皮膚が酷くただれていた。
救出時、体毛が抜け、肌がただれていたラブラドール犬のアダム
ダニの駆除や適切な食事を与えても改善されなかった。
調査の結果、人間のアレルゲン物質にアレルギー反応を出す「ヒト・アレルギー」であることが判明した。
担当した獣医は、ストレスの無い環境で、ノミの除去や清潔な状態を保てば、状態は改善されると、当初考えていた。しかし状況が一向に改善されなかったのである。
しかし、獣医の懸命な検査の結果、あることが判明する。それは人間の皮膚や髪、フケといったアレルゲン物質にアレルギー反応を示していたのである。つまり、アダムは「ヒト・アレルギー」だったのである。
皮膚は血がにじむほど、酷い状況だった。
肌への刺激を最小限にするためエリザベス・カラーが取り付けられた。
そしてアレルギー反応を抑える、薬の服用と3日に一度のシャンプーをおこなうようにした。
すると状態が改善。綺麗な毛並みが戻った。
原因の特定後、「ヒト・アレルギー」反応が出ないよう、毎日の薬服用と3日ごとのシャンプーによって、現在状況は改善した。
しかし、根本的な解決にはならず、「ヒト・アレルギー」をもったままの状態では、新しい飼い主を探すことはできない。
「ヒト・アレルギー」を持ったままでは里親を探せないため、長期的な治療をおこなうこととなった。
そのため、「ヒト・アレルギー」の根本的な解決のため、アレルギー反応がでないレベルの微量のアレルゲン物質を定期的に与え、体を慣らすという「減感作療法」という治療をおこなっていく予定だという。
via：facebook – Lucky Dog Retreat Rescue（英語）