カリブ海の島で新種ネズミ発見!ジェームズ・ボンドにちなみ「ボンディ」と命名
このたび、子猫ほどの大型のネズミ(げっ歯類)が発見されたと、生物の分類学を扱う専門誌『Zootaxa』が報じた。
その大型のネズミはカリブ海のイスパニオラ島で発見された。イスパニオラ島は島の西部がハイチ共和国、東側がドミニカ共和国となっている西インド諸島中部の島である。
発見したのは、イギリスのロンドン動物学会(ZSL)が率いる研究者チーム。
その新種のネズミの大きさは子猫ほどあり、2ポンド(約1キロ)以上はあるとみられる。
発見者がイギリス人チームであったこともあり、イギリスの元スパイで偉大な小説家イアン·フレミングの小説に登場し、映画『007』の主人公であるジェームズ・ボンドにちなんで、今回発見された新種のネズミには「ボンディ」という名前がつけられた(正式には、プラジオドンティア・アエディウム・ボンディ( Plagiodontia aedium bondi))。
ロンドン動物学会の上級研究員サミュエル・ターベイ教授(Samuel Turvey)は「新しい哺乳類の発見にとても興奮した。森林伐採によって野生動物の生息域が脅かされているなか、手遅れになる前に発見出来たことは大変喜ばしい。」と語る。
事実、カリブ海にあるこれらの島は、深刻な森林伐採による環境破壊が問題となっている。元々カリブ海の島々には、豊かな自然と生態系があったが、南アメリカからの入植者、その後のヨーロッパ諸国の進出によって多くの自然と固有の動物達が絶滅した。
新種のネズミである「ボンディ」が生息している島の南西に広がる広葉樹林も例外ではない。サミュエル・ターベイ教授も「今後、環境保全への取り組みがされなければ、絶滅が危惧される」と語っている。
via:dailymail(英語)