怪現象! ノルウェーで、空から大量のミミズが降りそそぐ現象が発生!
ファフロツキーズ(Fafrotskies)という言葉をご存じだろうか?またの名を怪雨(かいう)ともいう。
それは、通常ではありえないものが、雨のように空から降り注ぐ現象のことをいう。
そんな、奇妙な現象が、先週の日曜(2015年4月12日)にノルウェーで発生した。
それを偶然発見したのは、生物学者のカルステン・エスタッド( Karstein Erstad )。
彼はスキーを楽しむためにノルウェー西部の都市ベルゲン近郊の山中にいた。ふと足元をを見ると、無数の細長い物体が辺り一面に散らばっていたという。
その正体は、なんと大量のミミズだったのだ。
地元紙の取材に対し、カルステンはこう語っている。
「1平方メートルあたりに10から20匹のミミズがいた。どこを見ても一面ミミズが散らばっており、あまりの多さに正確な数字は分からないが数千匹単位だった。」
「ミミズの大きさは5センチから6センチほど。」
「地面は雪で覆われており、当然寒さで死んでいると思って、そのミミズを手にとって見たところ、ミミズは生きていたという。」
ミミズが苦手な方からするとまさに地獄絵図である。
この生き物や異物が突如として空から降りそそぐ現象、完全には解明されていないが、その多くの原因は竜巻などの突風によるものだとされている。
強い風によって空に舞い上がったミミズが、その後地上に落ちてくるということである。
しかし、竜巻などが起きていないにも関わらず、このような生き物が落ちてきた事例も多く、また何故ミミズなど特定のものが落ちてくるのかなど、疑問は残る。
こういった怪雨現象は、非常に珍しいが過去にも発生した記録がある。
1861年シンガポールにおいて大量の魚が降ってきたとの記録。
1890年イタリアで血の雨が降ったという記録。
1981年ギリシャで大量のカエルが降る。
1980年オーストラリアで800匹のイワシが降る。
また日本においても怪雨は確認されており、884年に石器の矢じり23個が突如として空から降ってきたとの記録が文献(『三代実録』)に残されている。また、1793年には江戸に大量の獣のものと思われる毛が降りそそいだ。
さらに最近では、ニュースにもなったので覚えている方もいらっしゃるだろう。2009年に石川県をきっかけとし日本各地でオタマジャクシが降りそそいだ(この騒動は、鳥が原因ではないかとされた)。
本当に風や鳥によるものなのだろうか、謎は深まるばかりである。
via:THE LOCAL no(英語)、NRK(ノルウェー語)