世界一珍しいウサギ「アンナンストライプウサギ」捜索3か月の予定が初日で捕獲
世界で最も希少とされるウサギが、捕獲された。
そのウサギは「アンナン・ストライプ・ウサギ(Annamite striped rabbit)」。その名のとおりベトナム(アンナン)・ラオスの森に生息する縦縞模様のウサギである。
発見例が非常に少ないことから世界一珍しいウサギとされており、1999年にイースト·アングリア大学のダイアナ・ベル(Diana Bell)が、発表するまで、その存在はほとんど知られていなかった。発表後も発見例は、ほとんどなく幻のウサギとされていた。
そのアンナン・ストライプ・ウサギを調査をするために、イギリスの研究員サラ・ウッドフィン(Sarah Woodfin)の捜索チームが、今年3ヶ月の捜索に出発した。
長期間に渡る捜索が予想されたが、その予想は覆されることになったのだ。
サラ達が森を捜索していた初日の夜のこと。川の近くで草を食べている一匹のウサギを発見したのだ。
取り敢えずそのウサギを捕獲して、キャンプに持ち帰ったところ、なんとそのウサギは目的のアンナン・ストライプ・ウサギだったのである。
サラは取材に対して「世界一珍しいとされるウサギなので、当然簡単に見つかるとは思っていませんでした。それがまさか初日に捕獲できるとは思いもしなかったです。私たちはとても幸運です。」
「ウサギは、淡いゴールドのような毛並みに黒い縦縞模様が入っていました。そして私たちが考えていたよりも大きかった」
と語っている。
また「このウサギは遺伝的に他のウサギと大きく異なっており、とても貴重な種だが、森林伐採や狩猟によって絶滅の可能性があります。適切な保全対策が必要です」とも語る。
捕獲されたアンナン・ストライプ・ウサギは、測定や撮影をおこなった後、森へ返されたという。
via:dailymail(英語)