地球は毛深かった? NASAが暗黒物質(ダークマター)の毛を最新研究で示唆
光を反射しないため目には見えないが、天体学的に確かに存在しているとされる未知の物質「暗黒物質(ダークマター)」。
そんな暗黒物質について、今週NASAによって新たな研究発表がされた。それは、地球には暗黒物質による毛のようなものが無数に生えている可能性があるという驚くべき報告。
地球には暗黒物質の毛が大量に生えている!?
その発表は、アメリカ・カリフォルニア州NASAの研究機関ジェット推進研究所のゲイリー・プリーゼウ(Gary Prézeau)が天体物理ジャーナルで発表したもの。
ゲイリーによると、「これまで暗黒物質が直接観察されたことはありません。しかし、天文学的に暗黒物質が存在していることは間違いないのです。そして宇宙のすべての物質とエネルギーの27%を暗黒物質が占めていると考えています。」
「我々は、この暗黒物質がどのように地球にやってきているか、銀河や宇宙の構造などから長年に渡ってシュミレーションを行いました。その結果、暗黒物質による密度の高いフィラメント状の「毛」のようなものが地球や火星などの大きな惑星から広がっている可能性を導き出しました。」
「地球の場合、その毛は地球の表面60000マイル(約100万キロ)先の空間から生えていると考えられます。暗黒物質粒子の流れが地球を通過するときに地球の重力が関係して、高密度の毛のような形状が作成されるのです。」
「もし、私達がこれらの毛根の位置をピンポイントで狙うことができるならば、暗黒物質の観測に大きな成果が出るかも知れません」と語っている。
一般人には何のことだかサッパリだが、ゲイリーの仮説が正しければ、どうやら地球は毛深いらしい。
via:NASA(英語)