死ぬまで交尾をする有袋類「アンテキヌス」新種2種がオーストラリアで発見!!
ネズミのようだがカンガルーと同じようにお腹に袋を持っている小型の有袋類アンテキヌスという生物をご存知だろうか
死ぬまで交尾を続ける生物として知られており、一年に一度訪れるメスの発情期に期間中にオスはその命が絶えるまで交尾を続ける生き物である。
クイーンズランド工科大学のアンドリュー・ベーカー(Andrew Baker)によると
「毎年約2週間の繁殖期に、オスは一度に最大14時間の交尾を20匹あまりのメスとおこなう。不眠不休で交尾をおこない、オスのアンテキヌスは繁殖期間が終わる頃には体力を使い果たし、まもなく死んでしまう。」
「オスの死亡原因は最近の研究で、長時間にわたり交尾に没頭するため、ストレスホルモンのレベルが高くなり、体の組織が死に免疫機能は停止。そうなったオスは最終的に毛が抜け落ち、内出血や失明、壊疽を患って死んでしまう。」
「そのため、オスの寿命は1年以下と短く、メスの3分の1ほどしか生きることができない」という。
そんな、交尾に命をかけるアンテキヌスの新種2種が新たにオーストラリアで、発見されたとABCニュースが報じた。
一種は、タスマニア半島の黒ずんだアンテキヌスという意味の「Tasman Peninsula dusky antechinus(学名:Antechinus vandycki)」。オーストラリア・タスマニア州のポートアーサーで発見された。
もう一種は、オーストラリア本土の黒ずんだアンテキヌスという意味の「mainland dusky antechinus(学名:Antechinus swainsonii mimetes)」。こちらはオーストラリア本土の南西部にて発見された。
二つの種は、オーストラリア本土とタスマニア島が分離した際に、分かれて独自の種になったものとされている。
via:abc.net(英語)