異食症により、スポンジを食べずにはいられない女の子!
異食症という、通常では食べないものを食べてしまう女の子がいる。
過去に、髪の毛を食べてしまう異色症のラプンツェル症候群によって九死に一生の状態になってしまった男の子を記事にした。(過去記事:『ラプンツェル症候群ってなに? 4歳の男の子が九死に一生!』)
今回紹介する異食症の女の子は、スポンジを食べてしまうというのだ。
その女の子は、イギリスのケンブリッジに住む4歳の女の子ジェシカ·ナイト(Jessica Knight)。
ジェシカは、カーペットの下敷きのスポンジや、ソファーなどの家具に入っている詰め物を食べてしまうのだという。
母親のケリー・ナイト(Kelly Knight)によると、それが最初に分かったのはジェシカが2歳のとき。家にあった革製のイスの中に入っているスポンジを食べていたというのだ。
何度注意してもやめることはなく、しまいには隠れてカーペットの下に敷いてある下敷を半分も食べてしまっていたというのだ。
ケリーは娘の異常行動にショックを受け、小児科に連れて行った。
そして、ジェシカは異食症(Pica)と診断された。
ジェシカの異食症は、スポンジに限らず、石や砂まで食べてしまう。
そのため、自宅内のスポンジを使っている家具を排除するだけでは不十分で、外に無限にある石や砂まで、ジェシカの手に触れないように排除することは不可能に近い。
医師もジェシカの異食症に完全にお手上げで、手の打ちようが無いという。
ジェシカが、適切な認知発達をする6歳くらいまでは、いくら言い聞かせたところで効果は無いというのだ。
ジェシカが体に有害なものを隠れて食べることがないよう、ケリーは苦肉の策として、ジェシカにスポンジを与えることにした。
現在、ジェシカはポーチに入れてもらった非毒性のスポンジを食べることにより、その欲求を抑制しているという。
また、ジェシカは通常の食事にも強いこだわりを持っている。
ソースなど味の濃いものを極度に嫌がるのである。そのため彼女が食べられるのはプレーンのソーセージ、チーズ、パン、ウィータービックス(シリアルを固めたもの)など極端偏っているため、ジェシカは慢性的な貧血の症状もでている。
医師は、この異食症は自閉症の症状と一緒に出ることが多く、ジェシカも自閉症の疑いがあると示唆している。
参照・画像元:dailymail(英語)