超人ハルクに憧れて! 油とアルコール(シントール)を注射してムキムキになった男性!
2015/09/24
ロマーリオ・ドス・サントス・アルベス25歳。彼の腕は異常な盛り上がり方をしている。もちろんトレーニングだけでここまで筋肉がついたわけではない。
腕の周囲は25インチ(約63センチ)。シントール(シンソールとも呼ばれる)という薬剤によってこのようになってしまった。
シオントールとは、油やアルコール、痛み止めでできた合成油脂で、筋肉やバストアップの美容整形で使われることがある。
彼の場合、あの超人ハルクに憧れ、その筋肉をより大きくしたいがために、過剰にシントールを使用し、このようになってしまった。
3年ほど前、彼が故郷からブラジルのゴイアニアへ移り、ボディーガードとして働いていた頃。トレーニングをするために通っていたジムで出会った人物からシントールを紹介されたのが、きっかけだったという。
シントールは、注射器を使って体に注入することによって、見せかけの偽の筋肉を簡単に作ることができたという。実際には筋肉では無いため、筋肉のように固くはなく、触ると脂肪のような感触らしいのだが、彼はそれからというもの、シントールに夢中になり、頻繁に腕に注入をするようになった。
当然、トレーニングでは難しいほどの異常な膨らみができるため、周りの人間に気づかれる。
彼は時に、心配する妻マリサンジェラ・マリノフ(Marisangela Marinho)22歳にさえも、隠れてシントールを注入するようにまでなってしまった。
次第に巨大になった両腕は、近所の子供たちを怖がらせるようになり、「怪物」とあだ名をつけられるようになったと彼は語る。
しかし、それだけではなく、徐々にその偽の筋肉は、健康までをも脅かすようになった。まず、慢性的な痛みを感じるようになり、シントールに含まれる油分の毒素で腎不全に陥ったという。
それでも、シントールの注入をやめられなかったロマーリオだが、次第に筋肉は固まり始め、注射をするために腕を曲げることさえ満足にできなくなったという。彼の腕には岩のようになったシントールの塊ができ、それによって動かすことさえできなくなってしまったのだ。
「妻は、これ以上シントールを使うなら、私の元を去るとまで言った。」
「私はうつ病も併発し入院。医師には腕を切断するしかないと言われた。その時、妻は妊娠6ヵ月だった。」
「私が手術のために午前5時に病院へ向けて出発したとき、妻は泣いていました」と彼は語る。
しかし、幸運にも腕の切除はまぬがれることができた。医師たちの努力により、シントールの岩のみを除去することができたのだ。
彼は最悪の事態からはまぬがれたが、腕にはシントールがまだ残っており、腕は異常なほど隆起したままである。シントールの使用は2年程絶っているというが、現在も筋肉増強剤などの誘惑に襲われるという。
2週間前にも馬のホルモン剤を購入し、胸に注射器の針を刺したという。寸前の所で思いとどまったそうだが、今もその欲求と戦っているといい「私はまだシントールをしたい気分です、しかし、私は二度とそれをしません。」と語った。
彼は、現在もボディービルダーになることを夢見ており、薬物に頼らずにトレーニングに励んでいるという。
via:dailymail(英語)