ラブドールと暮らす妻子持ちの中島さん、海外メディアに取り上げられる
2017/07/04
海外メディアで、ある日本人男性の奇妙な生活が紹介され話題を呼んでいる。
ラブドールと暮らす妻子持ちの男性
その人物は、東京都で暮らす中島千滋さん(Senji Nakajima)61歳。彼はアパートで恋人との二人暮らしをしているのだが、その恋人は少し変わっている。
そう、恋人とはオリエント工業製のラブドールなのだ。
そのラブドールには名前が付けられており、中島さんは彼女のことを「沙織(Saori)」と呼ぶ。同じベッドを共にし、休日にはショッピングに出かけるなど、人間の恋人同様の関係を送っている。しかも中島さんには妻と2人の子どもがいるという。
交際のきっかけは家族との離れ離れの生活
記事によると、中島さんが沙織さんと交際するようになったのは、家族と離れて暮らし始めた寂しさからだったという。
仕事の関係で長野県から単身東京で生活をするようになったのだ、しかし一人の生活は孤独。そんな孤独を紛らわすために、6年前のある日、オリエント工業のラブドールを購入した。
当初は、よく出来た単なる等身大の人形だった。しかし、数か月にわたって沙織さんと生活を共にしているうちに、深い絆が生まれたのである。
中島さんは語る。「彼女が私を裏切ることはありません。また、お金を要求するようなこともない。私は合理主義的な人間関係に疲れました。彼らはあまりにも無常です。」
強い愛で結ばれた1人と1体
深い絆で結ばれた中島さんと沙織さんは、仲睦まじい恋人として同棲生活を送っている。
前述したベッドはもちろんのこと、入浴、毎朝の身支度まで行っているのだ。さらに休日には沙織さんを車いすに乗せてデートを楽しんでいる。人形のためになぜこんな大変なことをするのか、理解できない人もいるであろうが、中島さんにとってはかけがえのない時間なのだ。
「彼女は多くの助けを必要とします。しかし私と一緒に貴重な体験を共有し、私の人生を豊かにしてくれる完璧なパートナーなのです。」と中島さんは沙織さんのことを語っている。
こんな愛の形も、人間関係に疲弊した現代人にとってアリなのかもしれない。